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破られた約束!里見八犬伝とシノ&ヒースクリフの関係を考察!【元ネタ考察・前編】

まほやくキャラクターは有名文学作品をもとにキャラクターが形作られています。今回は東の魔法使い、シノとヒースクリフのモチーフをじっくりと考察していきます!

ご紹介するのは、室町時代を舞台に描かれた江戸の冒険物語、南総里見八犬伝。記事を書いていくとあら不思議、過去最高レベルの超長文となったため、前編・後編にわけて考察していきます!今回は前編、「伏姫と八房」について。そして次回の後編では「犬塚信乃」について考察していきます。

ここからはネタバレが含まれますのでご注意を!

それでは、レッツゴー♪

南総里見八犬伝のあらすじ

写真提供:ファイル:Satomi and the Eight “Dogs” WDL2937.pdf – Wikipedia

南総里見八犬伝は「犬」の文字を名字に持つ8人の犬士が、運命に導かれながら集結していき、ラストには里見家を守るために連合軍と戦う、さながら江戸版少年ジャンプといった物語なのです。

おおまかなあらすじをご紹介しつつ、まほやくに関係ありそうなエピソードを深掘りしていきますね。それでは、はじまりはじまり~。

物語のはじまり

時は15世紀半ば。室町幕府8代目将軍・足利義政の後継者を争った応仁の乱(1467)の20年ほど前から物語はスタートします。京都の足利将軍家と、鎌倉の公方の足利家がバチバチしていて、仲が悪かった頃。幕府軍VS鎌倉公方軍による乱がいくつも起きていた時代でした。

その戦いのひとつであり、物語のスタートを切るのが、結城合戦です。当時下総(茨城県の下らへん)を治めていた結城氏が幕府に反発。結城城に立てこもり戦うものの、幕府軍に敗退してしまいます。

この戦いに結城側として参戦していたのが、里見義実(さとみよしざね)でした。結城城から脱出した義実は色々あって安房の国(千葉県の南あたり)に渡り、その半分を平定しました。領主となった義実は、ふたりの子をもうけます。そのひとりが、伏姫(ふせひめ)という見目麗しいお姫様でした。

八房と交わした約束

八房と伏姫

写真提供:Dai Nihon Rokujo-yo Shu no Uchi (BM 1973,0723,0.26 16) – 南総里見八犬伝の登場人物 – Wikipedia

伏姫が16歳になったころ、隣国の領主が攻めてきました。飢饉もあったことにより劣勢となり、義実は頭を抱えていました。誰か何とかしてくれー状態。そこで八房(やつふさ)という大きな飼い犬に、冗談交じりにこんなことを言います。

「敵の領主を討てば、恩賞として伏姫の婿にしよう。」

八房は伏姫のことが大好きでしたから、勇猛果敢に飛び出していきました。それをみて義実はちょっと不安になります。冗談のつもりで言ったが、まさか本気にしていまいな?とんだ約束をしてしまった、と。

しばらくすると、八房が何かを加えて戻ってきました。よくよく見ると、なんと敵の領主の首ではないですか。八房は約束を守り、敵を討ってきたのです。

安西景連の首と八房

写真提供:Satomi Jirotaro Yoshinari Inspecting a Head Carried by a Dog LACMA M.84.31.378 – 南総里見八犬伝 – Wikipedia

義実は「でかした!」とばかりに、美食や立派な犬小屋を八房に与えます。しかし、八房はそれらにちっとも喜ばず、代わりに伏姫のそばに居座りました。八房からすれば、約束通りの恩賞が欲しい。ただそれだけなのです。

それを無礼と感じた義実は八房に槍を向けます。そのとき、伏姫が両手を広げて間に入り、こういいます。

「お待ちください、父上様。出過ぎた申し分かは知りませぬが、もし軍に功ありて賞が行なわれねば、その国はついに滅びましょう。犬とても同じこと。たとえかりそめのお戯れとはいえ、この一大事にお約束をたがえるべきではありませぬ。

伏姫はそう言うと、自ら進んで八房と一緒に、富山の山奥へと籠ったのでした。

伏姫から生まれた8つの珠

伏姫と八房は、山の中で2年ほど一緒に暮らしました。山の中で暮らす前に、伏姫は八房にある誓いをたてさせていました。八房と結婚はするものの、人畜のけじめとして決して自分に手はださないこと。これを守らなければ自害する、と。その誓いを八房は受け入れ、しずかに長吠えて応えたのでした。

なんとなく思い出したヒースクリフとシノのやりとり

そんなこんなで山での生活は、伏姫は読経で過ごす事が多く、八房は木の実などの食べ物をとってきたり、ただほれぼれと姫の顔を眺めたりしていました。八房は姫のことが大好きなのですが、手を出さないという誓いを守り、悶々と過ごしていたのです。

ある日、伏姫のお腹が大きくなり、つわりを起こすようになりました。現れた神童いわく、八房の「気」が原因で、お腹に8つの犬の子が宿っているといいます。

伏姫は、子供の頃は八房の背中に載って庭を駆け回ったりなど、とても八房と仲がよかったのですが、今となっては両親とも離され、なんとも言えない心持ちです。しかも、妊娠しているとなれば、犬と交わったとあらぬ疑いをかけられますし、領主の娘として恥となります。

伏姫は自らの宿命を思い、八房と共に川に身を投げようと決めました。いよいよ川に飛び込もうとしたその時、突如、八房が走り出したのです。そして鉄砲の音が高く響き、2つの銃弾が放たれました。その1発が、八房ののどあたりに命中したのです。そして、もう一発は伏姫の左胸の下に命中しました。

おそらく、銃弾が伏姫に当たると思い、八房は身を挺して飛び出したのでしょう。しかし、その銃弾で八房は死んでしまいました。銃を撃ったのは、里見家の忠実な家臣で、さらわれた伏姫を助けようと、八房を退治しにきたのです。

しかし、その銃弾は助けるはずだった姫をも撃ってしまいました。かろうじて息をしていた姫は、このまま死んでは犬の子を宿したことへの疑いを解くことができない。そう考え、なんと護り刀で自ら切腹したのです。

すると、伏姫の傷口から白い気がひらめき、8つの珠が空にのぼり、瞬く間に八方へと散っていきました。それを見届けた伏姫は、お腹に宿っていたのは犬の子ではなかったため、疑いを晴らせたと、満足そうに息を引き取りました。

後には何もなく、東の山の端に黄色い夕月のみが大きく一つかかっていて、まばゆいばかりゆらゆらと輝いていたのでした。

まほやくのモチーフとなったエピソード

伏姫とヒースクリフ

さてさて、ここで一旦あらすじを追うのを中断して、ここまでのエピソードでまほやくのモチーフとなったものを見ていきたいと思います。まずは伏姫とヒースクリフについて。

伏姫はめちゃくちゃ美人かつ聡明で、領主の娘として国を重んじる人格者として描かれています。父の義実が八房と交わした約束を反故にしようとした時も、「もし軍に功ありて賞が行なわれねば、その国はついに滅びましょう。」と国を重んじて約束を守ります。

山にこもってからは、川に飛び込もうとしたり、切腹したりと、ちょっとやんちゃでしたが、基本的には聡明な人物。死後は姫神となり、何度も奇跡を起こして、里見家を守ったのです。

ヒースクリフの性格の特徴として思い当たるのは、人見知りで引っ込み思案。しかし、聡明で、領主の息子として民を重んじる為政者としての才があります。領主の子どもで聡明な為政者という部分が、ヒースクリフと伏姫の間で共通している気がしますね。

ちなみにヒースクリフとシノのもう一つのメインモチーフであろう「嵐が丘」という小説では、金髪碧眼(正確にはちょっと違うんだけど)の超美人・キャサリンという女性がでてきます。性格はまほやくヒースクリフとは似ても似つかない、わがままなお転婆少女なのですが、そういえばキャサリンの性格を真反対にしたら、おしとやかで控えめな性格になり、ちょっとヒースクリフに似るなあとも思ったり。キャサリンの性格も、ある意味モチーフにしているのかもしれませんね。

ヒースクリフはまほやくでも美人美人と謳われていますが、モチーフであろうキャサリンと伏姫のふたりとも超美女ときていますから、強く意識してキャラクターが形作られているのでしょう。

八房とシノ

そして、伏姫のことが大好きでしかたないのが、里見家の飼い犬である八房です。八房は元

は百姓の家で生まれましたが、母犬は八房が生まれた1週間後に亡くなってしまいます。しかし、夜な夜な怪しい光とともに訪れる狸が乳を飲ませ、ふつうの犬の2倍もありそうな体に育てます。それを気に入った義実が八房を引き取り、里見家で飼うことにしたのです。

そういえば、イベントストーリー「月花妖異譚」では、シノは犬ではなく狸になってなかったっけ…と思い調べてみたら、実はかまいたちでした。勘違いしてごめんね…シノ(笑)。

誰が狸だ。

領主に引き取られ、その子どもに強い好意をよせているあたりは、八房とシノで似ているようにも感じます。そして敵の領主の首をとってくるなど、勇猛果敢な性格も似ているように感じますね。

個人的には、嵐が丘に登場するヒースクリフのニヒルな性格と、八房の勇猛さを混ぜると、よりシノに近くなる気がします。もちろん、あくまで根幹のモチーフにしているのであって、まほやくのシノらしい性格も沢山ありますので、小説ありきではないという事はご注意下さいね。

ちなみに八房の犬種ですが、ロシア原産のボルゾイという犬ではないかとも言われています。実は江戸時代に南総里見八犬伝が連載されていた時に挿絵が描かれていたのですが、それがボルゾイによく似ているんですね。この挿絵は作者の馬琴が指示orチェックして描かれている公認の挿絵なのです。大きな白い体に黒ぶち模様がある犬ですね。

写真提供:Kotov | Waiting for the neighbor Westie, Trixie, to come out… | Flickr

ボルゾイはロシア語で「俊敏」を意味し、昔は「ロシアン・ウルフハウンド」と呼ばれていた大型の猟犬です。サイトハウンドという、優れた視覚と最速のスピードで獲物を捉えるタイプの猟犬で、13世紀頃はウサギなどの小動物を追う猟犬として活躍していました。

シノは狩りも得意で、ヒースクリフに伴われて狩りに出たときも、ウサギを見事に捕えていました。イベストの「パラドックス・ロイド」では、そのまま大型の犬型アンドロイドとして登場していましたね。ボルゾイの語源である「俊敏」なんて、まさにシノにピッタリな言葉です。

意図してかたまたまかわかりませんが、ボルゾイとシノに意外な共通点がありましたよ、というお話でした。

また、魔法使いたちのマナエリアは、キャラクター自身のお気に入りの場所であると同時に、モチーフとなった作品の思い出の場所から着想を得ている場所も多いです。シノのマナエリアは夜のシャーウッドの森です。

八房は2年ほど、山もとい森で伏姫と暮らしていました。伏姫としては幸せではなかったかもしれませんが、八房としては大好きな姫と過ごせた大切な時間です。そういった想いもあり、森がマナエリアとなったのかもしれませんね。

破られた約束

魔法使いのモチーフとなった作品には、ほぼ全てに「約束」に関するエピソードが描かれています。南総里見八犬伝においても、数々の約束が交わされているのですが、その中でも1番印象的なのが、義実が八房に「敵の領主の首をとったら、伏姫の婿にする」という約束です。

はじめ、義実はこれを破ろうとしましたが、娘の伏姫に説かれて、結局は八房は伏姫の婿となったのです。他のキャラクターのモチーフとなった作品のほとんどでは、約束は守られることはありませんでした。ルチルのモチーフとなった「青い鳥」では守られていますが。

この義実の約束が守られたととるべきか、破られたととるべきか…なかなか悩ましいですね。

身を挺して伏姫を守りたかった八房

八房と伏姫のエピソードの終盤、八房は銃弾から伏姫を庇って被弾し、そして亡くなってしまいます。伏姫のことを、それほどまでに愛していたのでしょう。

度々シノは身を挺してヒースクリフを守る姿が描かれています。1.5部ではミノタウロス相手に、たった一人で囮役を買って出ていました。最近ではメインストーリーにて、ヒースクリフの身代わりになることを、誉のように感じている姿が描かれていました。氷点下の視線でヒースクリフに睨まれてましたけど。

八房と伏姫は非業の死をとげてしまいましたが、まほやくではシノとヒースクリフは幸せになってほしいですね。お互いに相手を守るという約束をしているので、ちょっと雲行きが怪しいですが…。

ちなみに八房と伏姫は、死後二人そろって神として登場することが多いです。伏姫は「犬の子を腹に宿すなど~」と、八房との関係はぎくしゃくしていましたが、死後は子供の頃のように仲良くしていたのかもしれませんね。

花咲く森に真実の愛を

2020年の6月に公開されたイベスト「花咲く森に真実の愛を」では、南総里見八犬伝の伏姫と八房のエピソードがモチーフになっているので、こちらもご紹介しますね。

白い花が咲き誇る「熱の町」では、年に一度の花祭りが行われていました。しかし、大いなる厄災の影響で、雨が降らなくなり、狼の遠吠えが聞こえるようになり、領民は不安な日々を過ごすばかり。そこに、賢者たち一行が調査に来た、というのがあらすじになります。

この熱の町の言い伝えにはこんなお話があります。その昔、長く雨が降らず、飢饉に見舞われた際に、城主が白い狼に「雨を降らせてほしい。領内一の美姫とうたわれる、私の愛娘を嫁がせよう」と頼んだのです。白い狼は町では精霊と噂されていたため、藁をもつかむ思いで願ったのでしょう。

その後、町には数週間ぶりの雨が降りました。そして城主の前に、片目の白い狼が現れたのです。狼は自らの片目を代償に、雨の精霊に雨を降らせたといいます。そして、約束を果たせ、と城主に言うのです。それを知った姫は、泣く泣く森へ入り、精霊に嫁いだ、というのが町に伝わるお話です。

ここまで読んでみておわかりかと思いますが、伏姫と八房のエピソードをかなりモチーフにしていますね。南総里見八犬伝でも、領主の義実が八房に敵の首をとってくるように願っていましたが、ここまで里見家が劣勢になった原因は、大凶作による飢饉です。

熱の町でも、飢饉に困った末、城主が白い狼に願いをかけていたので、シチュエーションもよく似ています。そして言わずもがな、城主が娘を嫁がせるという約束をしてしまう部分もよく似ていますね。

八犬伝でも、まほやくの熱の町でもそうですが、基本的にこのエピソードは狼が悪者とされ、悲劇として描かれています。八犬伝では伏姫も両親も従者もみーんな揃って、八房を「この畜生め!」みたいな扱いをします。まほやくの熱の町でも、狼にさらわれた姫が可哀想…という扱い。

しかし、まほやくの熱の町では、実際は姫は狼と幸せに暮らしており、言い伝えとはだいぶ違う印象を受けるハッピーエンドでした。

これは個人的な印象ですが、元のモチーフとなった悲劇を、まほやくではハッピーエンドに変えて、より新しい物語を描いていると感じています。シャイロックもこう語っていますね。「観客から見れば悲劇でも、幕の内側で続いていく物語は、誰も紐解くことはできません。願わくば…。」と。

モチーフとなった作品が公開された当時は、悲劇といわれていたが、本当にそうなのか?キャラクターは悪役にされ、非難されていたが、本当に悪だったのか?ヴェニスの商人で悪役であるシャイロックしかり、今回の八房しかり、現代の価値観に則って読み解けば、新たな一面が見えるのではないか。そんな想いが込められているのかもしれませんね。

ちなみに、この「花咲く森に真実の愛を」には、「カインとアベル」のネタがちょっぴり含まれてたり、他にも由来が気になるエピソードが沢山あるので、別途記事にしたいと思います。

曲亭馬琴

プロフィール

写真提供:Kyokutei Bakin – 曲亭馬琴 – Wikipedia

最後に南総里見八犬伝の作者について触れておきますね。これは考察とはあまり関係ありませんので、読み飛ばしてもOKです。が、作者がこれまた凄いエピソードを持ってるんですよ、ええ。

作者は曲亭馬琴(きょくていばきん)。この名前はペンネームで、本名は滝沢興邦(たきざわおきくに)といいます。どこかで「滝沢馬琴」という言葉をきいたことがありませんか?これは本名とペンネームが、ごっちゃになって広まった言葉なんですね。

1767年に江戸深川(現在の東京都江東区)に生まれ、20歳過ぎまで奔放にふらふら放浪生活をしていたようです。しかし、この頃に医学と儒学を学んでおり、特に儒学に関しては、八犬伝に強く影響を及ぼしています。

儒学とは中国の思想家・孔子によってまとめられた教えで、「礼儀や仁義を大切にしなさいよ!」という考え方の事。今でいう道徳の授業で習う事を、より学問っぽくしたイメージ?宗教とはまた違うのですが…上手く説明できないので、気になる人はググってみてね。

馬琴の話に戻りますが、彼は30歳頃に本格的に執筆活動をスタート。初作「高尾船字文」を刊行するとこれがヒットし、以降馬琴はどんどん売れっ子となっていきます。そして1814年、馬琴が48歳のときに「南総里見八犬伝」の初刊が刊行されます。

八犬伝は連載物で、実に28年かけて書かれた超大作です。無事に完結はしたものの、その道のりは険しいものでした。なんと馬琴が67歳の頃に、右目を失明。73歳の頃には両目とも失明してしまいます。

失明してしまった当時も、まだ八犬伝は連載中でした。そこで馬琴は死んだ息子の嫁の「路(みち)」に代筆を頼みます。しかし、路はかなづかいも怪しく、漢字の読み書きもできませんから、執筆は悪戦苦闘。しかも路は家事も抱えているため、途方に暮れて泣き出すことも。

それでも路は奮闘し、馬琴の失明から1年後に、八犬伝は見事完結したのでした。いやー、頑張ったね…。

八犬伝のモチーフとなった作品

実は八犬伝は古代中国の故事や歴史小説をモチーフにしたエピソードが多く、今回ご紹介した伏姫と八房のエピソードも、「盤瓠説話(ばんこせつわ)」という中国の古いお話がモチーフになっています。

盤瓠説話はざっというとこんなお話。敵の将軍を討ち取ったものに、賞金と娘を与えるというお触れが出ていた際に、五彩の毛をもつ槃瓠という犬が将軍の首を獲ってきました。しかし、お触れをだした帝は、娘を嫁がせるのを渋ります。が、娘は「帝の言葉に嘘があってはいけない」とし、自ら槃瓠のもとへ嫁いだのでした。

ちなみに、五彩ってまほやくの5国カラーに似てるのかな…と思い調べてみましたが、正確な色はわからず。たぶん陰陽五行カラー(青・赤・黄・白・黒)だと思うので、まほやくとは関係ないです。

他にも八犬伝では、三国志水滸伝など、様々な物語をモチーフにしています。こういった引用が多いことは、作者が博識であることの印であり、当時から物書きのテクニックとして認められていたんですね。

まほやくでも多くの物語をモチーフにしていますが、「馬琴もこういった感じでお話をつくってたんだな~。」と思うと、なんだか親近感がわきますね。滝沢ぶんt…ごほんごほん!

最後に

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!いかがでしたか?

実はまだ八犬伝は序盤の序盤。次回はいよいよ「犬塚信乃」について深掘りしていきたいと思います!信乃ってどんな人物?シノとの関係は?シノの賢者の魔法使いの紋章に隠された秘密とは?次回もお楽しみに!

それでは、また!

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参考文献

現代語訳 南総里見八犬伝 上 :曲亭 馬琴,白井 喬二|河出書房新社

「南総里見八犬伝 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」 曲亭 馬琴[角川ソフィア文庫] – KADOKAWA

図解 里見八犬伝 – Shinkigensha Web

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