魔法舎の中でも断トツ若いふたりの魔法使い、リケとミチル。ピュアなふたりですが、本人達が知らないところで、どでかい伏線を背負わされている模様。今回はこのふたりの伏線を整理して、考察していきたいと思います。
この先はネタバレが含まれますのでご注意を!
それでは、レッツゴー♪
リケ
プロフィール
名前:リケ・オルティス
身長:165cm
年齢:16歳
誕生日:10/2
魔道具:ランタン
紋章の位置:額
終末教団とは?
リケは終末教団という宗教団体で生活をしていました。終末教団とは、魔法使いを「使徒」として祀り、選ばれた人間のために尽くすべき、と考えている教団です。ここでいう魔法使い・及び使徒がリケ、選ばれた人間というのが大司祭にあたります。
中央の国の辺境に本部があり、リケはそこで暮らしていました。本部があるということは、支部もおそらくあるのでしょう。もしかしたら世界各地にひっそりと分布しているのかもしれませんね。
使徒とは
私たちの世界では、イエス・キリストの12人の弟子を「使徒」と呼びます。現在では広い意味で「神の弟子」として用いられています。リケの場合も、神に遣わされた者、という意味で「使徒」と呼ばれています。
終末教団の使徒として
リケは物心ついた時から教団に育てられ、教団以外の世界を知りません。外の世界は汚れており、自分の代わりに教団の人が外界と関わってくれていると教わっていたのです。そのため、リケは教団の人々に感謝していますし、家族のように思っています。
リケには、毎日使徒としての務めがありました。祈りを捧げたり、信者の話を聞いたり、信者のランタンに火を灯すなど、日々の務めがありました。そこで務めを果たすことに喜びを感じていましたし、それが自分の生きる道だと疑っていなかったのです。
魔法舎での生活
リケは賢者の魔法使いとして選ばれた当初は、紋章を消して教団に帰りたいと願っていました。しかし、紋章を消す方法はなく、賢者の魔法使いの役目から逃れる方法もありません。そのため、リケは教団に帰るに帰れなくなったのです。
リケは教団以外の世界を知らないため、魔法舎での生活は新しい出会いと発見の連続です。教団では温かいごはんは食べれませんでしたが、ネロが毎日美味しいごはんを作ってくれます。
リケは教団では気軽に触れてはいけない存在でしたが、カインは遠慮なしに頭を撫でてきます。魔法舎には北の魔法使いという、野蛮で邪悪な存在がいます。そして、ミチルという初めての友達ができました。
リケは魔法舎での生活を知っていく中で、新しい生活に戸惑いながらも楽しみを見つけていきます。そして、ふと考えるのです。今まで大司祭様の言うとおりに生きてきたが、彼は本当に正しいのか、と。
第二部以降の展開
リケの現状の課題は、終末教団に戻るのか、つまり自分の生きる道を選ぶという事です。リケは外の世界を知り、何が正しいのか迷っている状況です。今まで迷った事のないリケは、誰かに自分の道を決めてほしいと願っているほど、だいぶ右往左往している様子。
一度教団に戻れば、もう魔法舎には戻ってこれないかもしれない事を、リケも薄々感じています。そのため、慎重に身の振り方を決めたいものの、リケはいわば真っ白な布の状態。誰かの言葉で簡単に考えが染まってしまう危うさがあるのです。
もし第二部以降でどたばた展開があるとすれば、こんな感じでしょうか。
①リケが大司祭にそそのかされて、教団に戻る
②ネロをはじめとした救出隊がリケを助ける。(リケを盗む)
③ハッピーエンド
ちなみにこれは何の根拠もない妄想なのであしからず。
ただ、リケは幼さが目立って描かれていますが、親愛エピソードなどを読んでいくと、○○は嫌だが○○は良い、というように事象ごとに俯瞰して物事を見れているように感じます。何かひとつ嫌なことがあったからといって、全てが嫌いになってしまうわけではないのです。
リケ本人はそうなりそう、と不安がっていますが、個人的な意見としてはリケは自分の考えをしっかりもてる人だと思います。今までその機会がなかったため戸惑っているだけで。なので、先に話したように、大司祭の言葉を鵜呑みにして教団に戻ることはないかもしれませんね。
けれど、元盗賊が神の使徒を盗む、という構図はみたいので、誰かリケを誘拐してくださいお願いします。(小声)
ミチル
プロフィール
名前:ミチル・フローレス
身長:162cm
年齢:15歳
誕生日:12/15
魔道具:薬瓶
紋章の位置:左手首
予言の子供
ミチルが生まれる前、スノウ・ホワイトはある予言をしました。それは、「チレッタが次に生む子どもは、南の魔法使いを全滅させる」という予言です。これをきいたフィガロはチレッタに生まないよう言いますが、チレッタはそれをききませんでした。(ガチギレしました。)
このエピソードから察するに、ミチルがすでにチレッタのお腹に宿った後で予言されたのでしょう。
ある日、チレッタは急に産気づきます。近くにはフィガロもいません。チレッタは自分の死期を悟っていたのでしょう、ルチルを呼びこう言います。「赤ちゃんを生んだら、母様は死ぬと思う。生まれた赤ちゃんも死んでると思う。ルチルはきっとひとりしか助けられない。だから、赤ちゃんを助けてね。お兄ちゃんだから、よろしくね。」と。
ルチルは必死に祈り、無意識にミチルに魔力の半分を渡すことでミチルを生き返らせることができました。こうしてミチルは一命を取り留め、すくすくと育ったのです。
しかし、ミチルへの予言は未だなかったことにはされていません。ミチルはいずれ、南の魔法使いを全滅させるのです。
予言の詳しい内容は?
さて、「南の魔法使いを全滅させる」という予言ですが、具体的に何が起きるのかは予言されていません。この「全滅」という言葉が何を指すのかは誰もわからないのです。
ちなみに、この「南の魔法使い」というのは、南の賢者の魔法使いだけでなく、南の国全土の魔法使いが対象と予想されます。スノウ・ホワイトが、ミチルを生んで死んだチレッタも、予言の対象内ととれる発言をしている為です。
では、予言はどのような形で成就するのか。少し予想してみましょう。
①ミチルが物理的に全滅させる
ドストレートな予想でいけば、ミチルが意図的or誤って南の魔法使いを片っ端から倒していき全滅させる展開です。まあないと思いますが、フィガロはこれを心配してか、ミチルに強い魔法を教えたがりません。呪文ですらミチルにあったものを教えていないのです。
実際にフィガロは世界征服の手伝いなんてしていたので、もしかしたら永い魔法使い人生の中でミチルが心変わりすることを危惧しているのやもしれません。
②戦争により南の国がなくなる
今は東西南北中央で国境がありますが、国境がなくなれば「南の」魔法使いはいなくなります。みんなただの魔法使いとなるのです。ただ、予言では南の魔法使いに限定して予言しているので、南の国だけが無くなり、他の国は存続している可能性もあります。
そんな状態になるとすれば、戦争や侵略などで国が無くなる、などが考えられるでしょうか。まほやくでは「いずれ戦争が起きるのではないか?」という描写もされているので、この可能性も無きにしも非ず。
南の国は軍事力でも他の国に劣りそうなので、侵略されればあっという間にのみ込まれてしまうでしょう。ミチルが南の国が侵略されるきっかけを作ることになるのかもしれませんね。
ちなみに、他の考察記事でも「戦争が起きるかも?」と予想していますが、別に戦争が起きて欲しいわけではないですからね!できれば命が失われない形でひと悶着起きてほしいですね!(おい)
北の魔法使いへの憧れ
ミチルは無意識のうちに北の魔法使いの強さに憧れを抱いています。しかし、フィガロが「悪い魔法使いとは、北の魔法使いだよ」という自分で自分の首を絞める一言を言ったがために、ミチルの中でも北の魔法使いは悪役ポジションとなりました。フィガロちゃんー。
先ほど、リケは○○は嫌だが○○は良い、というように事象ごとに俯瞰して物事を見れていると話しましたが、ミチルはその逆で、北の魔法使い=悪いと一緒くたにみています。
いずれフィガロが北の国出身であることはバレると思われますので、その時にミチルがどういった反応を示すのか。ミチルの価値観の変化も今後描かれていくでしょう。
ミチルの呪文
ミチルの呪文は、いずれ自分に合った呪文に変化すると思われます。それはミチルに正しい知識を教えてくれる師がつくということ。今のところ候補としては、今まで通りフィガロに教わるか、ミチルの気概を勝っているブラッドリーあたりでしょうか。
ただし、どちらも北の国出身の魔法使い。もしフィガロが正しい知識を与える展開になるとすると、ミチルが決して力により南の魔法使いを排斥しないという確証が必要になります。
フィガロがそれを確信するには、ミチルに約束をさせるか、もしくはミチルが他を排斥する考えを持たなくなること。北の魔法使いを一緒くたに嫌っている幼さが残る現状では、なかなか信頼を得るのは難しいかもしれませんね。
また、ブラッドリーから教わるにしても、それこそ北の魔法使いに対する考えを改める必要があります。むしろ、教わる過程で考えが変わっていくのかも?どちらにせよ、ミチルの呪文がどのように変化するのかも、今後は注目していきたいですね。
さいごに
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
ピュアで癒されるふたりですが、どうやら未来は前途多難なよう。
そういえば、メインストーリーでのリケの初登場シーン、教団の異常さが垣間見えた瞬間や、ミチルの予言の話をなんの前触れもなくぶっこんできた双子先生の話など、リケとミチルには度肝を抜かれた覚えがありますね。
第二部ではいったいどうなるのか…今後の展開を楽しみにしましょう!
それでは、また!
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