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ラスティカの過去を知る!フェルチ家の歴史と花嫁の謎を追いかけよう!

第2部が完結し、ラスティカの過去が明かされました。いやー、しんどい過去でしたね。今回は第2部までの内容をふまえて、ラスティカの過去を時系列順にまとめていきます。ネタバレしかないので、ぜえっっったいに第2部を読んでからご覧ください!その方が楽しいから!マジで!

それでは、レッツゴー♪

更新履歴

第2部までの内容をふまえて全体的にリライトしました【2024年2月1日】

初版【2022年6月25日】

ラスティカの歴史

フェルチ家がオズをもてなし災厄を逃れる

現在から400年以上昔。オズはフィガロと共に世界征服を行っていました。逆らうものは力ずくでねじ伏せ、その手に掌握していったのです。征服の手は西の国にも及んでいました。そのオズから豊かの街を救ったのが、当時、有力な富豪であったフェルチ家です。

この時のフェルチ家は王家よりも力を持っており、大陸中の貴族や商人がフェルチ家と商売をしたがっていました。西から東を横断する要路を整備したのもフェルチ家だと言います。わたし達の世界でも、東西を横断するシルクロードによって交易が栄えましたから、フェルチ家の偉大さがよくわかります。

フェルチ家は豊かの街に豪奢な「サファイアの城」を構えており、財力を尽くしてオズをもてなしました。オズが豊かの街を征服するつもりだったかはわかりませんが、市民からはフェルチ家がオズをもてなしたおかげで、災厄から逃れたと認知してるようです。

このフェルチ家のひとり息子がラスティカです。オズがフェルチ家を訪れた際、ラスティカがどうしていたか気になりますね。オズがフェルチ家を訪れた際にはラスティカの姿を見なかったと言っています。

おそらくですが、オズがフェルチ家を訪れたのは、ラスティカが旅に出た後なのでしょう。ラスティカが生まれる前の可能性もありますが、当時「北から災いが降りてきた時も、フェルチ家の加護があれば守られる」と噂されていたそう。まあ、北の災いと言えばオズでしょう笑。「守られた」ではなく「守られる」と未来形なので、ラスティカがアリアと過ごしていた頃は、まだオズは訪れていなかったのかもしれませんね。

ラスティカが誕生する

栄華を誇るフェルチ家に、ひとり息子が生まれます。それがラスティカです。ラスティカは「太陽と月に愛された子」と呼ばれ、人々に愛されていました。母であろう人から「心の貧しい人にも手を差し伸べること、たくさんの愛をみなに与えること」を言い聞かされて育ちました。

ラスティカは誰かに与える事を惜しみません。金貨も装飾品も、時には愛も、何でも与えてしまいます。この性格は貴族として育った故だったのですね。

ラスティカとムルが出会う

西の国の宮殿でおそらくパーティーが開かれていたのでしょうか、その会場でラスティカとムルが出会います。ムルは魂が砕ける前、知的で気取った皮肉屋時代のムルです。ラスティカも現在のほわんとした性格より、少ししゃっきりしているでしょうか。

ムルは開発費のパトロンを探すためにフェルチ家の娘、通称「サファイアの姫」を探していました。音楽に造詣の深い温室育ちの娘ならば、変わり者の自分をきっと気に入るだろうと考えたのです。

しかし、実際はラスティカがフェルチ家のひとり息子であり、ムルはラスティカの性別を勘違いしていたのではないか、とラスティカは指摘しています。

おそらくですが、本当にムルは勘違いしたのでしょうね。これについて「ムルが間違えるなんて、何か裏があるのでは…?」なんて考えもしましたが、今のところこの点について本編で触れられていないので。

この後ムルは魂が砕け、ラスティカもとある理由により物忘れが強くなり、お互いにお互いのことをすっかり忘れます。まあ覚えていたとしても、ふたりの関係にはさほど影響なく、仲良くしていたとは思いますがね。

このエピソードの発生時期は、ムルの「戦火が迫っている」という発言から、おそらくオズが世界征服のため、あらゆるものに喧嘩売っていた時でしょう。しばらくしてオズが世界征服を放棄すると、世界は権力争いの為、戦乱の時代へと突入します。

この戦乱の時代はファウストやレノックスがアレクと共に中央の国で革命を起こしている時期です。革命は成功し、アレクを初代国王としてグランヴェル王朝が樹立しました。ラスティカはグランヴェル王朝建国記念のメダルを持っています。ラスティカもファウスト達と同じ時代を生きていたんですね。

このパーティで、ラスティカはムルに、自分の婚約者…アリアを紹介しました。

ラスティカとアリアがデートを重ねる

アリア・マスタンドレアは、西の国の王女で、純粋無垢で優しい女性です。ラスティカの婚約者であるため、度々ラスティカとデートをしていたようです。アリアは幸福を感じながらも、ある後ろめたさを背負っていました。

それは、自身の秘密の双子のこと。実はアリアには双子の姉がいるものの、当時、双子は不吉とされていたため、姉は世間から隠され軟禁されていると言います。

アリアはラスティカと姉を引き合わせたいと考え、ラスティカに姉と出かけるようにお願いします。双子ですから、姉にアリアのフリをしてもらえば外に出られると考えたのでしょう。また、姉の眼識を信じていたアリアは、実際にラスティカを見てほしいとも考えていました。

姉との外出をラスティカは快諾。こうしてラスティカはアリアの姉・ザラと出会ったのです。

西の魔女・ザラの誕生

ザラはずっと王城の塔に隠されながら軟禁されていました。外に出ることができない彼女は、窓からアリアとラスティカがデートする姿を眺める事しかできませんでした。ザラ自身もラスティカを好ましく思っており、アリアを憎まないように必死だったのかもしれません。

アリアの計らいによりラスティカと出かけたザラは、別れ際に「一生の思い出ができた」と、ラスティカと一緒になる願いを断ち切ろうとしています。しかし、しばらくして、アリアがザラを気遣ってこう言います。「ザラは私よりも先に婚約したいのではないか。姉なのだから、先に挙式して」と。ああああああ。

ザラが好きなのはラスティカことアリアの婚約者なわけで。その気持ちをアリアはわかっていないわけで。これはザラにはクリティカルダメージでしょう。ついにザラはアリアに「あなたの持つ権利は本来、私のもの。譲られていたのはおまえだ」と本音をぶちまけてしまいます。

泣きながら退室するアリア。しかし、ザラは心に決めます。自分を仲間に入れない人たちのルールを守る必要はない。自分は西の魔女ザラとして生きる。アリアとラスティカの恋を引き裂き、西の国を奪ってやると。

アリアとラスティカの恋を引き裂く

ザラはアリアとラスティカの恋を引き裂くため、アリアに呪いをかけました。詳細はこんな感じ。

  • アリアを呪いで小鳥に変えた
  • ラスティカにアリアが小鳥になった事+呪いの解き方を伝える
  • アリアは(ラスティカの?)鳥籠に入ると呪いが解ける
  • 呪いが解けた時、少しでも恨みの気持ちがあると怪物になる

小鳥となったアリアは、ラスティカの事も忘れて、どことなく飛び立ってしまいます。ザラはアリアの命を奪いたいわけではなかったのでしょう。自分がずっと籠の鳥のように軟禁されていたのと同じく、アリアも誰かに捕まって、囚われればいいと思ったようです。

しかし、ラスティカがアリアを見つける可能性を危惧したザラは、呪いが解けたとき、少しでも恨みの感情があると、アリアが怪物になるよう仕掛けました。

呪いの解き方は、鳥籠にアリアを入れる事。ただ、ザラはアリアも籠の鳥になればいいと願っていたので、簡単に呪いが解けてしまっては困ります。もしかしたら呪いを解けるのは、ラスティカの魔道具の鳥籠限定なのかもしれませんね。ラスティカの前で怪物になればいいと思ったのでしょう。おおう、強烈。ラスティカの魔道具は、いつどうやって手に入れたのか語られていないので(たぶん)、ザラとのエピソードもあるのかもしれません。

そうとは知らないラスティカは、「フェルチ家が信頼している魔女」から、見知らぬ魔法使いがアリアを小鳥にした、鳥籠にアリアを入れれば魔法が解ける、とだけ教えられていました。この魔女とはザラのことでしょう。ザラは存在自体が隠されていますから、ラスティカが他の人に存在を伝えることはできません。その為「フェルチ家が信頼している魔女」とぼかしたのでしょう。

ってことは、ザラは「他の魔法使いがやったんです…」って嘘ついたという事なわけで。…や、やりおる。こうしてラスティカは、アリアを探す旅に出たのです。

ケルヴィンとラスティカが出会う

おそらくラスティカが旅に出た頃。ケルヴィンとラスティカが出会います。ケルヴィンは第2部で登場し、植物園でクロエにラスティカの過去を明かした魔法使いです。ケルヴィンがラスティカと出会ったとき、ラスティカは旅姿だったそうなので、アリア探しの最中かも?

ケルヴィンは音楽家になりたかったものの、演奏の腕に自信がなかったため、音楽家を見るたびに意地悪をしていました。裕福なフェルチ家についても快く思っておらず、旅姿で演奏していたラスティカをからかっていました。しかし、ラスティカは笑って「そんなことはない、素敵な曲だよ。」と返したのです。ラスティカっぽい。お母様の教えが身に染みていますね。

それからケルヴィンはラスティカを大好きになりました。音楽を教えて貰う代わりに、アリア探しを手伝ったのです。

ラスティカがアリアを見つける

アリア探しの旅が開始してからしばらくして、ついにラスティカが小鳥姿のアリアを見つけました。愛パワー凄すぎ。ラスティカはザラに教えて貰ったように、アリアを鳥籠に仕舞います。ついにアリアの呪いが解ける…しかし、アリアは呪いが解けると同時に怪物になってしまいました。ザラを恨む気持ちは0ではなかったようです。そりゃあそうだ…。

怪物となったアリアは周りの人々を襲います。それを止めようと、ラスティカはアリアに立ち向かいます。争う中、不可抗力でしょう、ラスティカはアリアを殺してしまいました。

嘆くラスティカは、「時間を戻して」と願います。苦しむラスティカの前にムルが現れます。ムルはラスティカに言いました。「記憶がある限り生きていけないのなら、忘れてしまえ」と。

それを聞いたラスティカは、おそらく自身で忘却の魔法をかけたのでしょう。アリアの事も、ザラの事も忘れてしまいました。しかし、どうしても強い想いは残ったのでしょうか。「花嫁を探す」という目的だけは忘れませんでした。

こうしてラスティカは、終わるあてのない、花嫁探しの旅を続ける事となったのです…。

第2部以降のラスティカ

ラスティカの過去を振り返ってみましたが、いやー、悲劇も悲劇。めちゃくちゃしんどいですね。第2部の終盤では、ラスティカはノーヴァに攫われ、リリアーナ姿のザラと対面します。西の魔法舎近くの塔に案内された彼は、ぼんやりと過去を思い出します。アリアとの逢瀬、ザラとのお出かけ、アリアを殺してしまったこと…。

心が壊れないようにでしょうか、思い出しては忘れ、魔力が暴走して身体が羽になるなど、状態が安定しません。普通の人は、泣いたり怒ったりして感情を発散させるのでしょうが、ラスティカは「泣く」事を知りません。そのため、自分が壊れないようにするために、どうしようもなかったのでしょう。

そこにクロエが「泣いてよ」と言葉をかけ、初めてラスティカは涙を流しました。ようやく、忘却や羽なる以外の方法で、自分を救うことができたのです。クロエ…ラスティカ…よかったなあ…。

ただ、第2部以降もラスティカはアリア達について忘れたままです。自分にかけた忘却の魔法が解けていないのかもしれませんね。第2部では過去に耐えられずに魔力が暴走しましたが、今は涙を流せますし、クロエもいます。もう一度過去を思い出したら、次は過去にしっかりと向き合い、もう忘れる事はないのかもしれません。

ラスティカは戦場で戦っていた?

おまけでこの話題を。このあたりは本編では何も語られていないので、ふんわりとした推測になります。1.5部において、助かる見込みのないオーレオリンに対し、ファウストが鎮痛と幻惑と鎮痛の魔法をかけていました。最期に安らかな時間を与えるための魔法です。ファウストは革命軍で先頭切って戦っていましたので、その時期に使っていた魔法なのでしょう。

それと同じような魔法を、ラスティカもスカーレットにかけていたのです。スカーレットも助かる見込みはなく、最期にはラスティカの魔法によって、痛みを感じず、きれいな歌をくちずさんでいました。普通に生きていてこういった魔法を習得することはあまりないでしょう。

ラスティカも戦乱の時代を生きていましたから、もしかしたら旅の途中で戦場を訪れなければならない時もあったのかも。その際に幻惑と鎮痛の魔法を使っていたのかもしれませんね。

また、ラスティカはおっとりした性格とは裏腹に、意外と魔法が強いそう。スカーレットとも渡り合っていましたし、他の魔法使い達からの評価も高いです。

クロエいわく「きっと花嫁さんを守れますようにって気持ちで強くなったんだろうなって思うんだ。」と話しています。旅の途中で強くなったのか、フェルチ家で過ごしていた時に修行していたのか…強さの理由も、そのうち描かれるかもしれません。

さいごに

ここまでラスティカの過去を振り返ってみて、いかがでしたでしょうか?第3部でザラとの決着が着くのか。これからの展開も気になりますね!ちなみに、ザラの目的や、リリアーナの現在などなど、他にも気になる事が沢山ありますね。

今回の記事に一緒にまとめると、えらい長さになってしまうので、また別の記事でまとめる予定です。お時間があればそちらもチェックしてみて下さい。

それでは、また次の考察で~。

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