1.5部への萌え滾る思いを綴る記事が、ついに第四弾を迎えました。今回はついに後編。最期の感想になります・・・と、言いたいのですが、ちょっと後編が中身詰まりすぎてましてねえ・・・1記事にまったく収まりませんでした!ビックリするくらい収まらなかったので、後編はパート1、パート2と2パートに分けてお送りいたします。今回はパート1。
ゲーム内ストーリーについて感想を綴っております。フルボイス化ということもあり、ボイスについても触れていますので、苦手な方はご注意くださいね。もう名シーンが目白押しですので、ぜひ一緒に楽しんでいただけると嬉しいです!
それでは、レッツゴー!
血まみれのシノと怒るヒース【18話】
さあ、後編のスタートは女性向けゲームにあるまじきスプラッタシーンから始まります。大まかな流れとしては、グランヴェル城で魔法使いと魔獣達が戦っている最中ですね。
シノがミノタウロスの足止めとして残ったことを知り、シノを助けに戻ってきたヒース、リケ、ミチル。そこで彼らが見つけたのは、ミノタウロスがぶら下げて持っている血まみれのシノでした。もんげー。

ここ「死んで・・・る・・・?」と一瞬考えたのですが、魔法使いは死んだら石になり、確かバラバラになったと思うので「あ、生きてはいるのか」と認識し直しました。いや、こんな生死の判別方法、わりと狂ってるんですけども。
1.5部、というか1周年ストーリーを迎えるまでに、魔法使い達はそりゃあ危ない目にあってきました。ただ、ケルベロスに食われたカインといい、血まみれのシノといい、1周年ストーリーで危険度が桁違いに跳ね上がったと思います。「賢者の魔法使いって大変すぎやしないか・・・?」と感じたのもここらへんから。
もとは大いなる厄災が襲来する時、年に一度しか集まっていなかったので、こんな厄介ごとを相手にするのは賢者の魔法使い達の仕事ではありませんでした。ただ、賢者ちゃんの人徳もあり、なんとか集団生活を送りながら、人々を助けている魔法使い達。ほんと・・・あんたら偉いな!すごいな!
シノを助けに行こうとすると、三人の前にビリジアンが現れます。ヒースとリケはシノのもとに向かい、ミチルはビリジアンのもとに残ります。ここで彼女がミチルに言うのです。「私、悪いことしてないよ。母様に会いたいだけ。」と。


この言葉がミチルにささっている様子がね、なんともね、胸に来るんですよ。ミチルは大魔女チレッタの息子であることを誇りに思っているし、何よりお母さんに会ったことがありませんからね。チレッタはミチルを生んだ後にすぐ亡くなってしまいましたから。ああ~ミチルよ~よしよししたい~。
場面は戻って、シノのもとに辿り着いたヒースとリケ。ここで「何で戻ってきた!?」とキレるシノに、ヒースが「はああ!?」ってキレるのがホント好き笑。いやもう、そりゃあヒースからしたら「はああ!?」ですよ。「頼んでもないのに殿(しんがり)になって、しかもそれを自分には隠し、勝手にひとり死んでいこうとする仲間を助けに来たらキレられた」となれば、そりゃあ「はああ!?」でしょうよw


この後、シノがヒースに逃げるように言うんですけどね、ここがね~切ないよね~。シノはミノタウロス相手に勝てないビジョンが見えていて、とっくのとうに自分の命なんて諦めてるんですよね。なのにヒース達に心配させまいと「カタをつけてくる」と強がるし、「ヒースに会えて幸せだった」、「逃げ延びてくれ。頼む。」と遺言のような言葉を残したり・・・いやー覚悟ガンギマリすぎて辛い。

そしてね、お互いを守る約束をしている二人ですが、もしそれを破ったら・・・とヒースが口にすると、シノが言うんですね。「おまえは普通の人間になれる。」と。
もうね、ここがシノとヒースの関係性を考えるとホントたまらない。第一部メインストーリーのシノって、実はヒースを将軍にしたがっているんですよ。ヒースは、ヒース自身が魔法使いであるため、両親にも変な噂やらなんやらが立つことを申し訳なく思っているんですね。
ただ、シノとしては自分を恥じることなんてない、魔法使いであっても胸を張って生きてほしいと願っているわけです。そのためには同じく魔法使いである自分が武勲を立てて英雄となり、世間の魔法使いに対する目を変えればいい。そうすればヒースも魔法使いであることを恥じる必要はなくなる。というのがシノの大きな軸となっています。


だがしかし、このミノタウロス戦でシノは「おまえは普通の人間になれる」と言っているわけで。もうさあ、諦めてるんですよ。武勲をたてて英雄になって、ヒースに魔法使いであることに胸を張ってもらうことを。だって、自分は死ぬのだから。だからこそ、諦めの「おまえは普通の人間になれる。」発言がでちゃったのかなと思いました。いやー辛い。
細かいんですけど、木にぶっささってた鎌を、シノが魔法で手元に戻したときの「シュパッ」ってSEが好き。

そうこうしているうちにミノタウロスが拘束を破ってシノ達に襲い掛かります。やられる~!というところで場面チェンジ。カイン&オーエンの場面に変わります。どうなっちまうんだい!!
死にゆくカインと祈るオーエン【18話】
場面は変わって、カインとオーエンの場面へ。子どもオーエンから通常オーエンと戻り、オーエンはカインを探します。そこにあったのは、カインを食べているケルベロス・・・。ケルベロスを慌てて魔法で蹴散らしますが、もはやカインは虫の息です。

オーエンは言います。「ねえ、どんな気持ち?僕がやったんだ。僕がケルベロスを仕掛けた。きみの不幸は全部、僕の仕業…。」と。いやもう、そんな事言ってる場合かって話でもあるんですけど、この台詞はTHE★オーエンって感じですよねえ。


こんなに長い事まほやくを追っかけている私でも、ちょーっとオーエンの心境がまだ理解しきれてないところが多いので、ふんわりとした感想になるんですが・・・、ここでもしカインが「おまえのせいだ」って言ったら、オーエンは「やっぱりね」と嗤うと思うんですよ。
通常オーエンは、子どもオーエンの時の記憶がありません。なので本当に自分がケルベロスをカインに仕掛けたかはわかりません。それでも「全部、僕の仕業」と言う。本当に自分がやったかどうかはどうでもいい。けれど、この問いに対する相手の反応が知りたいから、反射的に「どんな気持ち?」ときいてしまう。おまえもどうせ、自分のせいにするのだろう。やっぱりね、と。

けれどカインは言うんですね。「おまえのせいじゃない」と。こんなこと言われたの、人生で初めてかもしれませんね。いや、第一部だか親愛ストーリーだかで賢者ちゃんが「オーエンのせいかもと思ってしまいました、すみません」的な事言ってたかな…?ただ、ここまで「おまえのせいじゃない」と真っすぐ言ってくれたのはカインだけでしょう。
第一部でも同じような展開があり、ニコラス殺害未遂の嫌疑がオーエンにかけられます。その時も「きみたちの不幸は自分のせい」とひねくれた態度をとります。なんでしょうねえ、ずっと昔、子どもの頃とかに、何かの罪をオーエン自身のせいにされたりしたのでしょうか。
あんまりにも追いつめられたら、もしかしたら「どうせ僕の仕業にするんでしょう?ふふふ」と、うがった嗤いに受け止め方を変えてしまうかもしれません。心を守るために、もうどうしようもないのだから。この「きみたちの不幸は自分のせい」というワードは、オーエンを現すひとつの軸になるのかもしれませんね。
第一部メインストーリーでは、「各キャラクターはこんな課題を抱えています」というお披露目がされました。それの深掘りを1周年ストーリーで行っているのかな、と個人的には感じました。にしても深掘りの過程がスーパーバイオレンスだぜイエイ☆
さて、話を戻して、死にゆくカインにオーエンは必死に声をかけます。ここのねーボイスがねーいいんだよね~。オーエンって声を張るイメージがないじゃないですか。でも文面上はめちゃくちゃ必死なんですよ。それをね、ボイスをつけるとね、こうなるのか~すげ~オーエンだ~って感じ。苛立ちとねっとり感とが混ざりあってねえ、いいねえ。声優さんてすごいねえ。

激やば状態のふたりのもとに、クロエとラスティカが合流します。この際にも「僕がケルベロスを仕掛けたんだ」とアピールしちゃうオーエン。もう反射反応状態・・・うう、悲しい。しかもカインが死ぬことを信じ切れてない様子。悲しい。

ここでスカーレットが戦いを挑んできたため、ラスティカが応戦します。ここのやり取りが西っぽくていいんですよね~。まずラスティカが紳士。「少しお相手をする必要がありそうだ」ですって。なんて優雅なのかしらラスティカ様。まるでダンスに誘われたかのよう。素敵ですわ~。そして「少々お待ちを」といわれたスカーレットが「あら。私ったら、せっかちでしたわね。どうぞ、ごゆっくり。」と言って待ってくれるんですよ。まじ淑女。さすが西ですわ、ほほほほほ。

このあと、クロエがカインの治療をしながら祈りを捧げるのですが、もう泣きながら祈るクロエをみるとこっちまで泣く!クロエの涙は万民を泣かせる作用がある!第一部のあの名シーンしかり、クロエの涙はこっちにまで効いちまうんだ!

クロエが泣きながら自分の過去について少し語るんですけど、語りの最後の方は心が前向きになっていくんですよ。で、「ラスティカの弟子だもん…っ。魔法の力は弱くても、心まで弱くなりたくないから…。」って台詞のときに、涙が止まって、まっすぐ前を向くんですよ。この細かいLive2Dの演出、好きですね~。よき。好き。よき。好き。

クロエの思いに胸打たれたのか、オーエンはクロエと共にカインのために祈ります。余談ですが、カインの目が見えなくなっていく下りとか、この祈りのシーンとかは、元ネタの「ケインとアベル」からオマージュされているようなので、こちらもお時間あればチェックしてみてね。
お互いの目を持っている因縁コンビ、カインとオーエン。今回はこのふたりの魔法使いに関わる元ネタについて考察していきたいと思います。前にオーエンの元ネタ「そしてだれもいなくなった」について考察しました。今回はカインの元ネタとされている[…]
ちなみに、ラスティカVSスカーレット戦で、オーエンが「ラスティカが勝ってる。十分強いよ、おまえの師匠」と評価したため、ファンの間で「え、ラスティカ強いの?どゆこと、どゆこと?」と話題になったのを覚えています。彼の過去も、全く明らかにされていませんでしたから。今ではラスティカは結構強いイメージがありますが、当時は強さは北の専売特許であり、ラスティカにそんなイメージはありませんでしたので、だいぶ界隈はどよめきましたね~。過去のSNSの反応とか見てみると面白いと思いますよ。

ムル、法博士かのごとく【19話】
ラスティカVSスカーレットの場面から移り、19話は主犯のオヴィシウス、パープルサファイアの欠片のムル、そして賢者の3人のシーンから始まります。
ここで欠片ムルは容赦なくオヴィシウスを追いつめます。きみはターリアをわかろうとしなかった。だから城と同化していくターリアを呪いと悲劇と決めるけて火をつけた。オヴィシウスがターリアを殺したと。

プロローグなどでオヴィシウスや魔女たちは、ムルがターリアを酷い目にあわせたと言っていましたが、それはオヴィシウスの願望。実際はオヴィシウスがターリアを追いつめたんですね。この後別のシーンで経緯は整理しますが、なんかもうね、この二人は本当は思いが通じていたのに、すれ違って悲劇になっちゃったのが辛い。
このシーンで欠片ムルがビシバシとオヴィシウスを追いつめていくシーンがマジで好き。(オヴィシウスごめんね!)「真実を暴かれたくらいで取り乱すなんて。退屈な男だ。」「誰に向かって自己弁護を?ここは法廷じゃない。」「どうだっていい?なら、きみは今から俺の妻だ。」「賢者様、俺の妻を紹介しよう。愛しいオヴィシウス。さあ、会釈して。」


・・・何を食べたらこんなスーパー劇的語彙力ワードを連発できるの???もうね、声優さんのお芝居もあいまって、一瞬でここが劇場になりましたね。まーじですごすぎ。お気に入りシーンでございます。ありがとうございます。眼福耳福。
ちなみに、ムルとシャイロックの元ネタである「ヴェニスの商人」には、人肉裁判と呼ばれるエピソードがあります。心臓の肉1ポンドを切り取ろうとする話、といえばピンとくる方もいるでしょうか?実際に法廷で悪役シャイロックと、法博士ポーシャが弁論を繰り広げ、最後にはポーシャがシャイロックに知恵で打ち勝ちます。

実は「知恵で悪役を打ち負かす」という流れが、西の祝祭のムルでオマージュされており、今回も欠片ムルがオヴィシウスを追いつめるシーンで「裁判長!発言許可を!」と法博士っぽい発言をしています。今回もちょっぴり「ヴェニスの商人」を意識して書かれたのかもしれませんね。
過去にヴェニスの商人については、じっくりと考察しているので、こちらもお時間があればぜひ読んでみて下さいな。
はじめにスマホゲーム「魔法使いの約束」に登場する賢者の魔法使いたちは、有名文学をモチーフとして形作られています。今回は優雅で独自のの美意識をもつ西の魔法使い、シャイロックについて考察していきます。シャイロックの原案となるの[…]
魔法使い達に届く賢者の声【19話】
欠片ムルはオヴィシウスの攻撃を受けて(避けて)欠片へと戻ってしまいます。怒り狂うオヴィシウスは「賢者とは名ばかりの、居場所のない異端者」と揶揄しますが、賢者は怯まず「これ以上、みんなを傷つけないで!」と声を上げます。すると奇跡が起こり、賢者の声が魔法使い達に届くようになったのです。

ここがね~感動ポイントが2つあるんですよ。まずひとつめは、賢者と魔法使い達の間に、確かな絆があったこと。第一部時点では、正直そーんなに賢者と魔法使い達の間に、しっかりとした絆があったわけではないと思います。魔法使い的には「なんか頑張ってるなあ。見どころあるかも?」くらいに思ってる魔法使いが大半だったと思います。しかし、数々のイベントストーリーで、賢者が魔法使い達の為に奮戦する姿を彼らは見てきました。そこに確かに絆は芽生えていたんですね。だからこそ、賢者の声がみんなに届いたのだと思います。理屈は要らん。絆パワーは無限!!

で、もうひとつ、感動ポイントのふたつ目。胸に刺さったのが「居場所のない異端者」というワードです。が、これについては後ほど関連する良いシーンがあるので、そこで語る事にします。

ちなみに賢者ちゃんの声が届くようになった時、ネロがシノやヒースを「うちの子」っていうのが好き好き好き。このシーンって、魔法使い達がお互いの安否がわからない状態なので、賢者様は無事?うちの子供達は?ミチルは?と質問が飛び交うんですよねー。相思相愛ビックラブ☆

あと、ここのBGMめっちゃいいんですよね~。切なさで胸が締めあげられる気もするし、かと思えば壮大な夜空や海を前に感嘆させられているような気もする。まじ1.5部は更に更に音楽が良いのも素敵。
色んな声が飛び交いますが、中でもめちゃくちゃ大変な状況なのがシノチームとカインチーム。シノチームからはリケが賢者に助けを求めます。「助けてください、賢者様!シノが死んじゃう!」と。シノはズタボロ、ヒースとミチルも怪我をしている。そんな中、リケは魔女ビリジアンと戦いながら賢者にSOSを飛ばすのですが、もうこのシーンがうるっときちゃうんだ。

「もう、みんな、魔力がなくなりそうです。アーサー様!オズ!カイン!助けて…!」と。このボイスが切羽詰まってるんですよ~。泣きそうになりながら祈るような声なんですね。これが涙腺にくるんだ・・・ううっ。文章だけの状態でも十分緊急事態であることが伝わりましたが、これはボイスがついて魅力度200%UP!素晴らしい!

こんな声を聞いたら賢者ちゃんってば心臓ばっくばくでしょう。やばい、シノ達が死ぬかもしれないって。それでもしっかりと魔法使い達に指示を出していく姿はかっこよかったですね。ほんとにがんばってる!

この後オヴィシウスに「なにをぶつぶつ喋っている…!?」と突っ込まれるのですが「独り言です!」と押し通そうとする賢者ちゃんのパワープレイが面白い。ふふふ。


フィガロはまだ弟子だと思っている【20話】
魔法使い同士は直接会話できないので、賢者が中継となって伝言しています。そこでフィガロがリヴァイアサンを封じるための道具を集めるように言うのですが、「俺の弟子に伝えてくれたら、何が足りないのかもわかるはずだ。」って言うんですよ。俺の弟子。俺の弟子ですってよ奥さん。俺の弟子。

言わずもがなファウストのことですね。フィガロは400年前の革命軍時代に、ファウストの下から去りました。ここで師弟関係は無くなってしまったのかとも思いましたが、フィガロの中では、まだしっかりとファウストは弟子なんですね。
これがねえ〜、このあとの2周年イベストで詳しくは語られるんですけど、この時点のファウストって、フィガロに見限られたと感じてるんですよ。僕が至らなかったから、ファウスト様に見限られた、みたいな感じ。口ではフィガロに対してぎゃんぎゃん吠えていますが、内心捨てられたことにショックを受けている。師弟関係も解除されたと思ってるんじゃないかなあ。
そんな状態のファウストに、直接この言葉が届いていないのがもどかしい!!ファウスト!フィガロちゃんってば君のことまだ大好きだよ~!「俺の弟子ならわかる」とか、信頼しちゃってるよ~!ああーーーもどかしい!!うしろ向きじれっ隊!!(このネタわかる人いる???)
きみの勇気に花束を!【20話】
ここまで独り言という名の伝言を飛ばしていた賢者ですが、いい加減オヴィシウスに邪魔されます。黒い炎で焼かれそうになる賢者。それを欠片ムルが助けてくれます。
再び実体化した魂の欠片のムルは、気取った仕草で、帽子のつばを持ち上げてみせた。いたずらっぽく、瞳を細めて笑う。
「きみの勇気に花束を!」
彼が指を鳴らすと、小さなブーケが俺の手元に落ちてきた。

き、き、キザ~~~!!指鳴らして花束プレゼントって、おいおいおいおい、き、き、キザ~~~!!ありがとうございますうううう!!!
・・・ちょっと興奮しすぎましたね。落ち着きましょう。ふう。
さて、この1.5部ストーリーのタイトルを覚えていますか?そう、「きみに花を、空に魔法を」というタイトルでしたね。今は1.5部となっていますが、当初は1周年イベントストーリーとしてこのお話は公開されました。お祝いということで「きみに花を」と題されたのかなーと思いつつ、頑張っている魔法使い達、賢者、もとい画面の前の私たちに、花束をくれる意味合いも、もしかしたらあるのかもしれませんね。と、ムルの花束で思いました。にしても・・・キザ~~~!!
この後、オヴィシウスはついに計画を最終段階に移します。彼は(おそらく)ノーヴァから、ターリアを蘇らせる方法を聞いていました。それは、聖贄(いけにえ)を魔獣たちに捧げる事。つまり、自分の娘達である魔女を、聖贄にしたのです。

木に還る魔女達【21話】
オヴィシウスを父と慕う魔女たち。その父に裏切られ、魔女たちは次々と魔獣に襲われ、死んでいきます。もともとはオヴィシウスと全く関係ない、生きている魔女でした。しかし、石にされ、あげくその石を使われて、今の状態にされたのが魔女たちです。
生きていたころの記憶はなく、オヴィシウスを父だと認識させられていた。そして体は生身ではなく、木の人形。人形遣いであるオヴィシウスのマリオネットだったのです。魔女たちが死んでいくシーンは、胸に刺さって忘れられないですね。
シノ達と対峙していた南の魔女、ビリジアンは、ミノタウロスの猛進につぶされました。「どうして、父様…。」と言葉を最後に残し、死んだビリジアン。それを目の前で見てしまったミチル。SE的に、相当な勢いで突っ込まれて、体がバラバラになり、木の人形へと変わっていったのだと思います。

ミチルは病の沼で初めてビリジアンと会ったとき、魅力的だったのか、目を奪われていたような描写もありました。そんな子が目の前で・・・。壮絶な光景にミチルが叫び声をあげるのですが、ここのボイスは悲壮でしたね・・・。
中央の魔女、オーレオリンは城内でオズ達と対峙していました。しかし、城の壁の蔦にのみ込まれていきます。それを助けようと、オーレオリンの手を掴むアーサー。以下、アーサーとオズの会話です。
「オーレオリン、手を…!」
「アーサー、手を離せ!おまえも城に飲み込まれる。」
「離しません…!」
「ただの人形だ!」
「人形だとしても!怯えて、青ざめているではありませんか!そのような者の手を、手放していいはずがありません!」

いや、もう泣くって・・・。さっきまで戦っていた相手だよ?本当は人形なんだよ?別に親しい間柄でもない他人だよ?その人のために、こんな・・・アーサー・・・。
そのやり取りを見ていたファウストは、オーレオリンに魔法をかけます。レノックスいわく、鎮痛と幻惑の魔法。助かる見込みのない兵士に、安らかな時間を与えるための魔法なのだと。ファウストとレノックスは、革命軍として戦ってきた戦士です。当時もこうして仲間をみとったのでしょう。

ファウストはオーレオリンに声を掛けます。「きみが安らかであるように、神様も、僕たちも、見守っている。」と。これまで、どれだけの仲間をみとったのでしょうね。その度に、こうして見守っていたのでしょうか。だからファウストは聖人とされるのかもしれませんね。こんなに温かい人なのですから。

飲み込まれていくオーレオリンに対して、アーサーは「助けてやれずにすまない…!」と嘆きます。それにオーレオリンは答えます。「手を繋いでいてくれて…。…ありがとう…。」と。最期にありがとう、と言葉を残す、優しく素敵な魔女でした。


ラスティカと対峙していた西の魔女、スカーレットは、城の蔦に飲み込まれていきました。痛みを感じないように、ラスティカが幻惑の魔法をかけました。スカーレットは死ぬまでか弱くも素敵な歌を聞かせてくれましたね。

スカーレットは「おーほほほ!」と、声高な笑い声で私たちの心を奪っていった魅力的な魔女です。戦いの最中、お洒落なティーセットを見繕っちゃうお茶目な魔女。紅茶を飲みながら休戦してくれちゃう可愛い魔女。もうこっちはスカーレットを大好きになっていたのに、彼女があんなか弱い声になって、死んでいくなんて・・・。あんまりな仕打ちに言葉もなかったです。ただ、ラスティカが傍にいてくれて本当によかったと感じました。

ミスラ達と対峙していた北の魔女、バイオレットは、海の魔獣リヴァイアサンに食われました。ギリギリと木が砕けていく音が・・・ほんましんどい。
スノウが仇討ちをするかと言葉をかけますが、バイオレットはそれを拒否します。「北の魔女は、誰かに仇討ちを頼んだりしない」と。それにスノウが「誇り高き魔女よ。ひとりで逝くといい」と言葉をかけます。これが「北の国」なんですね。


ファウストやラスティカが魔女に幻惑の魔法をかけてあげたように、スノウたち北の魔法使い達が、バイオレットを楽にするために幻惑の魔法をかけることはありませんでした。日々、命のやり取りをしている北としての通常がこれなのか、もしくはこれが北の矜持なのか。バイオレットが死んだあとも、切り替えがめちゃくちゃ早かったのも北の国です。
正直、「まじか」と、ちょっと引きました。(嫌な意味じゃないよ!)引いたというより、あまりに生きている世界が異なりすぎて衝撃を受けたと言いますか。これが弱肉強食の世界に今も生きている人たちの領域なんですね。その境界線を感じられる、良いエピソードだと思います。だからこそ、最期まで孤高だったバイオレットが、より強くかっこよく魅力的に見えるのでしょうね。
ネロ達と対峙していた東の魔女シアン。彼女は向かってくるバジリスクから逃げませんでした。「この子が私を襲うはずないもの。大丈夫。私には幸運の傘があるから…。」と。いや・・・大丈夫じゃないんだよ・・・。シアンが「この子」と呼んでいるあたり、バジリスクに対して情があったのでしょう。けれど、父様はきみたちを大切になんて思ってない。魔獣たちもきみたちに対して情なんてない。それがわからず、シアンはバジリスクに殺されてしまいました。

雨の街でネロに傘を貰ったことも、余程嬉しかったのでしょう。生き方によるとは思いますが、魔法使いは誰かに親切にしてもらえる機会は少なかったでしょう。前世の記憶がないとはいえ、ネロの優しさは身に染みたはず。なんで魔女が犠牲にならなきゃいけないんだ、と空しくなったシーンです。
ネロもショックを受けるのではないか、戦意喪失すらするのではないか、そう思いました。「幸運を呼ぶ傘」といってシアンに渡したのはネロですから。幸運はシアンに訪れなかったのですから。

しかし、ここでネロの怒りスイッチが入ります。もうブチギレです。ブラッドリーに強化魔法をかけてもらい、大暴れするのです。そう、1.5部後編の山場はここから!ここから「賢者の魔法使い達VS魔獣達」の最終決戦が始まるのです!この戦いは、まほやく史に残る激戦!まさに劇場版・魔法使いの約束!
続きの感想は・・・次回!!!(おい~~~!!!)
まだ後編の折り返し地点なのに1万字超えてるので、パート2に持ち越します!すみません!!!ちょっと、ちょっと、感想が多すぎる!!面白すぎる!!パート2を書いたらリンク載せます!
さいごに
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!昔からいる賢者さんは、懐かしいな〜と感じたかもしれませんね。最近は舞台で1.5部が公演されていますから、それで興味をもって下さった方もいるかも?
後編のここまでの展開で、1周年イベントストーリー公開当時に印象的だったのは、やはりカイン&オーエンの関係と、ラスティカの過去ですね。今も勿論大人気ですが、当時のカイン&オーエン界隈は、物凄い熱量でした。そこでカインが食われたものですから、「ケルベロスを仕掛けたオーエンが悪い」、「いや、カインが子供オーエンをひとりにしなければよかった」など、かなり論争が巻き起こっていたのを覚えています。
ただ、今回のエピソードでカインが「おまえのせいじゃない」とオーエンに伝えたことで、私たちの世界での討論も落ち着いた記憶があります。本人がそう言うのだから、これ以上は何も言うまい、という話です。
そして、ラスティカの過去ですね。当時はまだ1周年ということで、ラスティカの過去は謎中の謎。お貴族様である彼に、強いイメージなんてまるでありませんでした。が、スカーレットと渡り合い、革命軍のファウストが使った幻惑の魔法を、ラスティカも使いました。「ラスティカって、戦場に出ていたのか?」という謎が、一気にSNSを駆け巡りました。
あとネロかっこよすぎ問題。まじで全部かっさらっていきましたからね、あの東の男。詳しくは次回の感想で語りますが、あれはかっこよすぎて笑っちゃいますね。
お時間があれば、Xで過去の呟きを検索してみると、当時の興奮を感じられて楽しいと思いますよ。え?検索するの面倒くさい?そんなあなたに魔法の検索コマンドを授けましょう。後編が公開されたのが、たぶんこのくらいの期間なので、この”ネロ”を好きなワードに変えて検索してみて下さいな。
ネロ since:2020-11-25 until:2020-11-26
それでは、また次回〜!!
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