大いなる厄災により、太古の魔法生物がよみがえったり、各地で異変が起きたり…と世界がてんやわんやな状態。それを治めるために各国で「聖なる祝祭」を行おう!というのが祝祭シリーズのストーリー。
今回は中央の祝祭ストーリー「正義と祝祭のプレリュード」を考察していきます。ここからはネタバレが含まれるのでご注意を!
それではレッツゴー♪
あらすじ
イベントストーリーの内容を忘れちゃったYO!という人のために、簡単にあらすじを。
中央の祝祭を行うために集められた中央と南の魔法使い。祝祭を行う場所は、中央の国の辺境の地。そこにはかつて、天災によって一夜にして滅びた幻の都、メサが眠るという。
辺境の地にやってきた賢者一行は、オズのすさまじい嵐の魔法により、地中から姿を現したメサに向かう。しかし、メサには亡霊が渦巻き、賢者一行の行く手を阻む。亡霊は口々にこう呟く。「オズ…どうして…」と。
メサの元ネタ
イベントストーリーの舞台となった、幻の都メサ。この神秘的な舞台の元ネタは一体何でしょう?いくつか候補があるので見ていきましょう!
世界初の世界遺産 メサ・ヴェルデ
Cliff Palace Mesa Verde, Colorado | ODC-Travel I have travel… | Flickr
私たちの世界、アメリカのコロラド州に「メサ・ヴェルデ」と呼ばれる集落跡があります。絶壁の断崖をくりぬくように削り、200以上の部屋と最上階が4階建てと同じ高さの岩窟住宅が造られているのです。それらは「クリフ・パレス」と呼ばれ、現代社会では見ることがないであろう異様な光景となっています。
まほやくのメサは土漠に埋まっていたところを、オズが嵐のような魔法で砂を巻き上げ姿を現しました。オズマジパねえ。アメリカのメサ・ヴェルデも土漠の下ではありませんが、半分地面の下にあるような立地ですので、なんとなく共通しているようにも感じますね。
この地に人が住み始めたのは1世紀頃と、なんと古代にまで遡ります。そして12世紀頃にクリフ・パレスが建設。しかし、14世紀頃に突如として放棄されたのです。放棄された理由は現代になっても未だにわかっていません。
そもそも、アメリカ大陸は1492年の15世紀末にコロンブスが発見したことにより、初めて世界に認知されたのです。それまではアメリカにはインディアンが暮らしており、文明とは遠い状態でした。そのため、メサ・ヴェルデについても当時の記録などはなく、謎に包まれているのです。
まほやくのメサも都が滅びた理由は一般的には知られておらず、謎のまま一夜で滅びたとされます。…オズよ。謎のまま歴史から姿を消したという部分でも共通点はありそうですね。
海底に沈む幻の島 アトランティス
しかし、メサ・ヴェルデはいくつかまほやくのメサと共通点はあるものの、景観はちょっと似ていませんね。まほやくのメサはアメリカというより、古代ギリシャ建築に似ている気がします。
では、古代ギリシャにおける幻の都はあるのでしょうか?
それは、伝説の島・アトランティスです。
古代ギリシャの哲学者プラトン(紀元前427年頃~紀元前347年)が、自身の著書「ティマイオス」と「クリティアス」の中で記述した伝説の島。それがアトランティスです。しかし神の怒りに触れ、一昼夜にして大地震と大洪水により、島は海中へ沈んだといいます。このアトランティスは、実際にはまだ発見されていません。実在するのかわからない、まさに幻の島なのです。
写真提供:Atlantis | Hernan Fednan | Flickr
まほやくメサはオズの怒りにふれ、一夜で滅びたといいます。まさにアトランティスのように、神の怒りにふれたがごとくなのでしょうね。アトランティスは海に、まほやくメサは砂に沈むという点も似ているように感じますね。
ちなみに、まほやく世界の設定に大きく影響を与えているのは「オズの魔法使い」という童話です。世界が5つの国に別れていたり、各国にテーマカラーがあったりと、様々な設定がまほやくにオマージュされています。
そのうちの1つが、「砂漠に囲まれた世界」です。オズの魔法使いの世界は砂漠に囲まれており、外の世界がどうなっているのかは誰も知らないのです。まほやく世界も海に囲まれており、外の世界がどうなっているのか知る人はいません。砂⇔海が逆転しているんですね。
それに併せて考えると、海に沈んだとされるアトランティスがまほやくにオマージュされた場合、その都が砂に沈んでいるのにも納得がいきますね。
また、アトランティスにあるとされる都は、プラトンによってこう記述されています。
外側を環状海水路が囲み、内側に環状陸地が、そして更に内側に環状海水路が…と文字で書くとめちゃくちゃわかりづらいので、図をみてください笑。
写真提供:Schema Atlantis – アトランティス – Wikipedia Lencer – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0
都市は円状の海水路で囲まれていたんですね。まほやくのメサも環状の壁に囲まれているので、このあたりの設定もオマージュされていそう。
よく目にするアトランティスの想像図も、古代ギリシャの建築様式であることが多く、景観もまほやくメサにオマージュされていそうですね。もしかしたら、まほやくメサは私たちの世界のメサ・ヴェルデとアトランティスをかけあわせた姿をイメージしているのかもしれませんね。
さいごに
いかがでしたでしょうか?今回はちょっと短めでしたが、また下調べをして追記していこうと思います。まほやく初期のイベントストーリーということもあり、各キャラクター間の関係性や世界観がしっかり描かれているので、そのあたりも考察していきたいですね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!YouTubeにPV風・中央の祝祭動画を公開しました!こちらもぜひご覧あれ~。
それでは、また!
参考文献
メサ・ヴェルデ国立公園 | アメリカ | 世界遺産オンラインガイド
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