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死の運命を越えろ!アーサーを救う方法をガチ考察!【キャラ考察】

アーサーに与えられた予言。それはまほやくにおいてトップレベルの伏線であり、今後の展開に大きく関わってくると予想されます。今回はその予言についてじっくりと考察していこうと思います。予言が与えられた経緯、オズが運命に抗った方法、予言は成就するのか。

ここからはネタバレが含まれますのでご注意を!

それでは、レッツゴー♪

更新記録

初版【2022/1/7】

第2部までの内容をふまえ、全体的にリライトしました【2024/1/22】

考察する内容

今回、考察していく内容はこちら!

  • 予言が与えられた経緯
  • 占いの方法は?
  • オズがなぜ自分の宿命を変えたのか
  • オズが宿命をかえた方法
  • 運命は変えられるのか

ちなみに、あれこれ考えてはみますが、当たり前ですが現時点で答え合わせは出せません。それは今後の展開をお楽しみに、というところですね。

予言が与えられた経緯

アーサーは幼いころに母に北の国へ捨てられ、それをオズが拾い育てました。子育てに悪戦苦闘するオズは、何度アーサーを捨てようかと考えるものの、アーサーの純心さに胸打たれたり、フィガロの助けもあって何とか育ての親を全う。アーサーが13歳になって城に帰るまでふたりで過ごし、絆を深めたのでした。

アーサーが城に帰ってから少しした後、スノウ・ホワイトがオズの城を訪れます。なにやらアーサーの未来を予見したというのです。「賢者の魔法使いに選ばれ、大いなる厄災との戦いで命を落とす」と。

第1部と親愛ストーリー時点では、アーサーにこの予言が与えられたと名言はされていません。オズが「とある者」と言葉を濁していましたが、オズが心配そうに言葉を発していることと、後述しますが、アーサーが賢者の魔法使いに選ばれたことに絶望していることから、この予言はアーサーに与えられたものと、ユーザーの間で予想されていました。

それが第2部でオズが賢者にハッキリと「アーサーは賢者の魔法使いに選ばれ、<大いなる厄災>との戦いの結果、命を落とす。」と伝えたのです。

双子の予言は今まで外れたことはありません。しかし、このままアーサーが死ぬのをみすみす見ているわけにはいきません。オズは力技で宿命を変えようと抗うのでした。

そもそも予言とは?

ここで「予言」という言葉の意味を簡単にさらっておきたいと思います。予言とは未来のことを予測して言うこと。○○年に災害が起きるでしょう。みたいな予測を予言といいます。占星術やタロットなど、未来を視る方法は様々です。スノウ・ホワイトが行っているのはこの「予言」ですね。

ちなみにもう一つ「預言」という言葉があります。これは神の言葉を預かり、それを伝えること。聖書において何人もの預言者が登場しますが、彼らは自分で未来を予測しているのではなく、神の言葉をそのまま伝えているんですね。仮に預言者が○○年に災害が起こるでしょう、と預言したとします。しかしそれは神が災害を起こすのであり、神が言っていることをそのまま伝えているのです。

もしリケが神の使徒として言葉を伝えることがあれば、それは「預言」となるのです。予言と預言の違いのお話でした。

占いの方法は?

アーサーに死の予言を与えた双子。では、スノウ・ホワイトは具体的にどのようにしてアーサーの運命を占ったのでしょう?ここからは第1部時点での考察になるので、実際のところはこの後の「夢の予言」部分を読んで下さい。

まほやく世界には、占いの方法は様々あります。カードに水晶、飲み終わったカップに残った、紅茶の茶葉占いなどなど。今回は「占星術」に焦点をあてて考えてみたいと思います。

占星術とは、天文現象から未来を予測する占いのこと。占星術には大きく分けてふたつあります。流れ星を不吉の象徴としたり、日食を災いの前兆としたり…こういった異常現象を占いに用いる「天変占星術」がそのひとつです。ファウストが昔、フィガロに師事を乞いに行ったときに口にしていたような内容ですね。個人の運命というより、異常現象の都度、地上で起きることを占っているのです。

そしてもうひとつの占星術が、「宿命占星術」。ホロスコープと呼ばれる円状の表に、自分が生まれた瞬間の星々の位置を記録します。円の中心は自分が生まれたその瞬間の場所で、それを取り囲むように天体の星が描かれるのです。寸分たがわぬ同じ位置・同じ瞬間に生まれる人間はありえません。双子でさえ生まれる時間は異なります。そのため、ホロスコープは同じものはなく、個人で異なるのです。自分が生まれた地、すなわち円の中心と星々の位置関係を観ながら、個人の運命を占うのが「宿命占星術」です。

占星術に使用するホロスコープ

写真提供:Air Algerie Air Crash Mali 24 July 2014 | Air incident 2014 | Christie10101 | Flickr

まほやくでも「宿命占星術」は度々使われており、シノの誕生日を割り出す際に使用した占いも、おそらくこれでしょう。ちょっと話がそれますが、ホロスコープの中心は自分が生まれた地です。スノウが賢者の運勢を占う際に「賢者の運勢は<大いなる厄災>と他の星々との位置を観ることになっておる」と言っています。賢者は異世界から来たため、出生地とまほやく世界の星々の位置を比べられないのはわかります。が、なぜ中心が大いなる厄災となるのか。

以前、別の考察でも触れましたが賢者の魔法使いを召喚する際に、賢者が月の上に立ったかのような描写が描かれていました。賢者は月と何かしら深い関係があると思われます。どんな関係?ときかれると、何もわかっていないので言葉に詰まりますが笑。今後の展開を楽しみにしたいですね。

話を戻して、個人の運命を占うのに「宿命占星術」はぴったりな方法です。また、賢者の魔法陣(仮称)について過去考察したことがありましたが、どうやら魔法陣とホロスコープは関連がありそう。もしかしたら、まほやく世界では個々のホロスコープが、固有の魔法陣として展開しているのかもしれませんね。

夢の予言

と、まあここまでは「占星術でアーサーの予言をしたのでは?」と予想していましたが、これは第1部時点での話。第2部では予見した方法についても語られていました。それは、ずばり夢。

予言は意図せず降ってくることも多く、おそらくアーサーの未来も、ふと夢に降ってきたのでしょう。なんちゅう夢だ。

ただ、ホワイトは「すべては星の運命。来る日々が変異することはない。」と語っているので、あながち星々も無関係ではないのかも?ということもふまえて、ここからはオズの行動をみていきます。

オズがなぜ自分の宿命を変えたのか

では、この予言に対してオズはどんな行動をとったか。スノウいわく「力技で宿命を変えた」そう。つまり、詳しい手段は第2部時点でもストーリーで語られていませんが、アーサーの死を避けるために何かしらの手段を講じたことになります。

その手段が「アーサーの代わりに賢者の魔法使いになった」のではないかとまほやく界隈では噂されているのです。第2部では賢者が「アーサーの代わりに、中央の魔法使いに?」の問いに、オズが「そうとも言える」と答えていました。そうとも言える…とは?まじ何したのオズくん笑。

メインストーリーにて、オズがアーサーの紋章をみて絶望したような表情を浮かべるシーンが描かれています。「なぜ」という言葉を聞く限り、アーサーが賢者の魔法使いに選ばれることは無いと、ほぼ確信していたのでしょう。

また、オズはずっと北の国に暮らしていたにも関わらず、中央の魔法使いとして召喚されています。まあ、あくまで「自称」中央の魔法使いなので、当人たちが何をもって「中央の」魔法使いと断定しているかは一旦置いておきます。なんとなくその時の面子や、現住所から割り出してる感じだとは思うのですが。

前の賢者いわく、地域属性の決定は出身地ではなく「気質」によるものだそう。長く住んでいればその土地の気質が身につく。そのため、ネロやフィガロのように出身地とは異なる地域属性の魔法使いが生まれるのです。

ここで問題はふたつあります。

  • オズはどのように中央の魔法使いになったのか
  • オズはどのように賢者の魔法使いに選ばれたのか

このどちらが欠けてもアーサーの予言を回避することはできません。まあこんな回りくどいことやらずに、アーサーの運命を直接変えればいいのでは?とも考えますが、それについては後述しますね。

また、賢者の魔法使いに選ばれたとしても、オズ以外の中央の魔法使いが退任したら、入れ替わりでアーサーが選ばれるのでは?とも思いますよね。実際に中央の魔法使いはオズとカイン以外は石になり、アーサーやリケが選ばれたのですから。

しかし、前回の大いなる厄災は例年になくとても強大な力を持っていました。通常であれば、賢者の魔法使いが入れ替わることは滅多にないことなのです。つまり、オズが一度賢者の魔法使いになってしまえば、しばらくはアーサーが選ばれることはない。それを見越してオズは自分を賢者の魔法使いにしたのかもしれませんね。

問題は、その具体的な方法について。賢者の魔法使いの選定方法は、超自然的な何かで、賢者の意思は反映されません。おそらく他の魔法使いたちの意思も反映されることは無いのでしょう。じゃあどうやったんだ。オズよ。

オズが宿命を変えた方法

ここからは突拍子もない机上の空論が飛び出しますよ~。たぶんメインストーリーが進んで真実が明らかになった後読み返すと、「おまえ全く違う推測してるじゃんw」と赤面するやつ。それはわかってる!それでも語るので、よければお付き合いを!

具体的な方法を推測するのにキーワードとなったのが、スノウの「己は力技で宿命を変えておいての」という言葉。この言葉から、オズはアーサーの運命ではなく、オズ自身の宿命を変えたのではないかと推測できます。

ここで思い出していただきたいのが、先ほどお話した「宿命占星術」について。ホロスコープは生まれた瞬間の星々の位置を記録し、そこから運命などを読み取ります。そして、もしかしたらまほやく世界では、自分のホロスコープを魔法陣として使用しているのかもしれません。それらをふまえて、方法について仮説を立ててみます。

賢者の魔法陣(仮称)とミスラの魔法陣

仮説1.魔法陣を書き換えた

死の予言が与えられたのであれば、その結果を書き換えればいいのでは?というパワー理論ですね。パワーは正義!

ホロスコープこと魔法陣を占いに使用していたのであれば、望む結果がでるように魔法陣を変えれば良いのです。そんなことができるのか不明ですが、月にお祈りして賢者の魔法使いに選んでもらうより現実味はありそう。ついでに「中央の魔法使い」として選ばれるように魔法陣を書き換え。

こうすれば、長年中央の国に住んでいなくても「中央の国の、賢者の魔法使い」が誕生するのです。いや、するのか?きっとする。うん…。

もしこの予言がアーサーが中央の国へ帰った後に与えられたのであれば、一緒に住んでもいないアーサーの魔法陣を勝手に書き換えることは、さすがにオズにはできなかったのかもしれません。そもそも他人の魔法陣を変えられるのか不明ですし。そのため、アーサーの運命を直接変えず、自分の運命を変えたのかもしれませんね。

仮説2.星を吹っ飛ばした

こちらは更にパワー理論!オズが星を吹っ飛ばした説。パワーは正義!

先ほど、ホロスコープは生まれた瞬間の星々の位置を読み取るとお話しましたが、それはあくまで私たち現実世界での話。おそらくまほやく世界では、今生きている瞬間の、自分と星々の位置からも運命を読み取れるのでしょう。星を読むときに、出生日時について言及していないことが多いので。出生日時のホロスコープ、リアルタイムホロスコープのどちらからも占えるといったところでしょうか。

であれば、さすがのオズでも過去に戻って星を吹っ飛ばすことはできませんが、今現在の星を動かすことはできるかも…?いやーさすがにそれは無理かなー。でも、毎年<大いなる厄災>というドでか星を追い返しているので、星を何らかの形で動かすこと自体はできるのかも。要は距離の問題なのかもしれませんね。という超パワー理論でした。

アーサーが自分の未来を予感している

ちなみに、予言を受けている当の本人のアーサーは、なんと「自分が長生きしないのではないか?」と漠然と予感しています。か、勘が良すぎる…。フィガロのように寿命が近づいているわけではない為、本当にただの勘だとは思います。が、嫌な予感ですね…。

その為、公務にも人一倍勤しんで取り組んでいますし、第2部で話に上がった「魔法騎士団」についても、駆け足で取り組んでいるのかもしれません。本当に魔法騎士団が設立したら、まさに私たちの世界の「アーサー王伝説」が出来上がってしまいますね。今後の展開も楽しみだ~。

運命は変えられるのか

色々と語ってきましたが、結局のところ運命は変えられるのか。スノウ・ホワイトの予言は外れたことはなく、過去抗ったものも同じような運命を迎えてしまったそう。アーサーに関しても、オズが宿命を変えて賢者の魔法使いとなりましたが、結局アーサーも賢者の魔法使いに選ばれてしまいました。では、運命は変えることはできないのか。

そもそも、なぜ運命が変えられないのか。それは個人の意思に関係なく、道筋が既に決定しているということを現しています。つまり、運命を決めているのは自分とは別の超常的な何か、もとい第三者ということ。

メインストーリー終盤にて、アーサーがトビカゲリに襲われている時に、オズが月を睨んでこう言います。「おまえの思い通りになどさせるものか」と。まるで月の意思によってアーサーの運命が定められているような言い分です。

賢者の魔法使いの選定についても、「月に選ばれた」というセリフをよく耳にします。つまり、まほやく世界の住人は何となくですが、月に意思があると感じ取っているのです。

ここで少しメタ的な話になりますが、賢者の魔法使いをはじめ、まほやく世界は有名文学作品を元ネタとして世界観が作られています。世界観を主に形どっているのは、「聖書」と「オズの魔法使い」の2作品。過去これらは考察しています。記事下にリンクを張っておくのでお時間があればそちらも読んでみて下さいね。

今回は聖書に注目してみようと思います。冒頭で「予言」と「預言」の違いについてお話しました。スノウ・ホワイトが行っているのは「予言」であり、自分たちの力によって未来を予測しています。

対して「預言」は神の言葉を伝えること。聖書には預言者が度々登場し、神の言葉を伝えます。モーゼの十戒がわかりやすい例なのでググってみてちょ。以前、聖書について考察したときに、月≒神に、信者≒魔法使いに似ているとお話しました。もし今回もこの図式が当てはまるのであれば、神…つまり月がアーサーをはじめとした人々の運命を決めているのではないでしょうか。

そして、スノウ・ホワイトはあくまで「予言」をしていますが、予言は意図せず降ってくることが多いとも話しています。つまり、神の言葉が降ってくるということ。スノウ・ホワイトは「予言」をしていますが、それは知らず知らずのうちに「預言」の意味も兼ねているのかもしれません。

では話を戻しましょう。スノウ・ホワイトは散々「変えられない」と話していますが、結局運命は変えられるのか。

わたしは「変えられる」と考えています。

希望的推測も勿論あります。が、もしまほやく世界の運命を決定しているのが月、もとい<大いなる厄災>なのであれば、それを倒せば良いのです。倒さずとも、運命を人々にゆだねるように説得をする。(会話できるかわかりませんけど。)

まほやく世界は文学作品の物語によって世界が形作られており、今も賢者が「賢者の書」にみんなの生き様を綴っています。まだ「魔法使いの約束」という物語は始まったばかり。白紙のページにいくらでも文章を書き記せます。運命という筆をとるのは<大いなる厄災>ではなく、賢者(あなた)自身なのです。

さいごに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

お楽しみいただけましたか?

「運命を決めるのはあなただ!」とカッコいいことを言いましたが、現実的に決めるのはコリー神様と都志見先生なんですよーああーどうか賢者の魔法使いのみんなをよろしくお願いします神様~!!(雰囲気台無し)

春には第二部がやってきちゃうまほやく。楽しみわくわくそわそわしながら待機しようと思います!それでは、また!

参考文献

似て非なる「預言」と「予言」 | Bible Learning

占星術とは – コトバンク

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