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ザラの元ネタはこれだ!「喪服の花嫁」を全力考察!

先日、突如まほやく公式サイトで、第二部サブキャラクター達の紹介が掲載されました。ノーヴァ、リリアーナ、グレゴリー、ジル、ザラが追加されましたね。あれ、ノーヴァってもとからいなかったっけ?どうだったっけ?

キャラクター紹介が追加されたという事は、そう!キャラクターの名前のつづりが判明したということ!そこで今回はリリアーナとザラにスポットをあてて、名前の元ネタを探っていきます。調べてみると、いやもうほんと、すごいことになっちゃいましたので、ぜひ一緒に楽しんでいただけると嬉しいです!

ここからはネタバレが含まれますのでご注意を!それではレッツゴー♪

名前の元ネタって?

そもそも名前の元ネタってどういうこと?という方も多いはず。実はまほやくのメインキャラクターは、文学作品をもとに名前が決められています。シャイロックは、シェイクスピア作「ヴェニスの商人」の悪役、シャイロックから名づけられていますし、シノは滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」の犬塚信乃から名づけられています。こんな感じで、名前には元ネタがあるんですね。

ではではリリアーナとザラはどうだろう?と調べてみると、どうやらふたつ由来がありそう!ひとつは花の「ユリ」にちなんでいること。そしてもうひとつは文学作品となっています。

まずはユリに関する由来から探っていきましょう!

リリアーナとユリ

まほやくのリリアーナのつづりは「Liliana」。ラテン語でユリを意味します。まほやくでは呪文や用語などにラテン語が使われることが多くあります。なんでしょう、まほやく世界には古い魔法使いもいますから、古語的な意味合いでラテン語が使われることが多いのかもしれませんね。私たちの世界のラテン語も古語であり、今では日常ではほとんど使われていません。ラテン語をもとに英語やイタリア語などなど、色々な言語に派生していきました。

まほやくとユリはとてもゆかりが深いですね。タイトルロゴにもユリの花がありますし、賢者の魔法使い達には、黒ユリの紋様が体に浮かび上がっています。これは聖書の「受胎告知」というシーンが由来だと思われます。天使がマリアのもとに降り立ち、「おめでとう、あなたは選ばれた」と告げるシーンです。このあとマリアはイエスを身ごもるのです。

この受胎告知は多くの画家によって描かれているのですが、もうほとんどと言っていいほど、天使がマリアに白ユリを差し出しています。白ユリは純潔を表し、聖母マリアの象徴となっているんですね。

これはリリアーナを聖母マリアに見立てているのか・・・それとも白ユリの花言葉である「純潔・無垢・威厳」といった意味をリリアーナに重ねているのか・・・これは興味深いですね~。

L’Anunciació | 1578. Oli sobre tela. 279 x 551 cm. Gallerie … | Flickr

ザラとユリ

では、リリアーナと対照的とも言えるザラはユリと関係があるのでしょうか?まあ・・・あるっちゃあるかも。

聖書に「アブラハム」という人が登場するのですが、その奥さんは「サラ(Sarah)」といいます。Sarahはヘブライ語で「王女」という意味。で、ここから由来して、女性の名前に「ザラ(Zara)」と名づけられることもあります。まほやくザラと同じつづりですね。1960年代くらいからイギリスで使われ始めたそうですよ。

で、基本的にはアブラハムの奥さんのサラを由来としてザラと名づけられてはいるのですが、アラビア語の「ザハラ(Zahra)」を語源としてZaraとして名づけられることもあるそうです。アラビア語のザラは「花・輝く」という意味。

輝くといわれると、イメージ的には・・・白い光?直接的にユリの意味を持っているわけではありませんが、リリアーナの由来である「白ユリ」となんとなく結びつきを感じますね。

リリアーナの「白ユリ」は純潔などの意味を持ちますが、ザラは見た目からして、The★黒!ちなみに黒ユリの花言葉は「呪い」です。ザラはアリアに鳥になる呪いをかけましたから、なんともはやピッタリな花言葉と言いますか・・・。

ザラと「喪服の花嫁」

さてさて、ここまではユリに関連する名前の由来について探ってきました。ここからは文学作品との関連を探っていきましょう!まずはザラから!Zaraというキャラクターが登場するのが、悲劇「喪服の花嫁」です。喪服と言えば黒!花嫁といえばラスティカ!黒服のザラを連想させますね。

イギリスの劇作家、ウィリアム・コングリーヴ作の劇で、1967年にロンドンで初演を迎えました。想い合うとある姫と王子を中心に物語が動きつつ、王子に許されぬ恋をしてしまった王妃ザラの複雑な恋心も描かれている王宮ロマンスです。

それではあらすじを見ていきましょう!

「喪服の花嫁」のあらすじ

ここからあらすじを綴っていくのですが、実は日本語の文献がなくてですね・・・私は英語は義務教育レベルなので、翻訳機にお世話になりながら、なんとか読み解いた感じです。なので細かいところが違っていたらすみません!では読んでいきましょう!

物語は喪服に身を包んだ、アルメリアという女性の嘆きから始まります。

Musick has Charms to soothe a savage Breast,

To soften Rocks, or bend a knotted Oak.

音楽には荒々しい心を鎮める力があり、

岩を柔らかくしたり、節のある樫の木を曲げる力がある

そうアルメリアは語るものの、自分の心は癒されないと嘆きます。グラナダ国のお姫様アルメリアは、バレンシア国の王子アルフォンソと密かに惹かれ合っていました。しかし、アルメリアの父はバレンシア国を良く思っていません。そのため、ふたりは周りには内緒にしながら結婚したのです。

幸せも束の間、船の難破事故により、ふたりは離れ離れに。アルメリアはアルフォンソは死んでしまったと思い、深く嘆いていたのです。そんなアルメリアの心情を置いて、なんとアルメリアは別の人と結婚させられてしまいます。

一方、ムーア人の女王ザラは、捕虜としてグラナダ国の王に捉えられていました。傍らにはオスミンという、同じく捕虜にされた騎士もいます。が、実はこのオスミンは、難破した後に離れ離れになったアルフォンソ王子だったのです。アルフォンソ王子は自らの身分を隠すために、オスミンという騎士に変装していました。

墓場にあるモニュメントの前で、アルメリア姫とオスミンが再会します。お互いにお互いが死んだと思っていましたから、オスミンことアルフォンソ王子は嬉しくて嬉しくて「私だ!アルフォンソだ!」と姫に訴えかけます。が、アルメリア姫は王子は死んだと思っているところに、別の人と結婚させられて、ちょっと錯乱状態。オスミンがアルフォンソ王子だとはなかなか信じられません。ここでは一旦二人は別れてしまいます。

場面は変わってザラとオスミンの会話。ここで捕虜になる前、オスミンが船の難破で海岸に打ち上げられていたところを、ザラが助けたのです。その時ザラはオスミンにひとめぼれ。オスミンへの愛をうったえるものの、オスミンには心に決めたアルメリア姫がいますから、ザラを冷たくあしらいます。ちなみにザラはオスミンが結婚していることを知りません。Oh・・・。

ただ、オスミンとしては捕虜の状態から脱出して、アルメリア姫を迎えに行きたい。そのためにザラを利用しようと考えます。ザラはオズミンの上司というか主人みたいな立場なので、ザラの気持ちを逆なでしないように振舞います。ちょっと気を持たせるようなことを言いながら。

心を動かされたザラは、オスミンを奴隷から解放しようと動きます。が、ここでなんと、オスミンとアルメリア姫が庭園で逢引きしているところを目撃してしまいます。なんてこった!怒り心頭のザラは、オスミンをグラナダ国王に「反乱を起こした首謀者と繋がっている」と嘘を言い、引き渡しました。この時、ザラが自らを嘆くワンシーンがこちら。

Heav’n has no rage, like love to hatred turn’d,

Nor hell a fury, like a woman scorn’d.

天には怒りはない、愛が憎しみに変わるように、

また、軽蔑された女のような激怒も地獄にはない。

オスミンが国王に引き渡されてからしばらくして、彼の処遇が決まりました。死刑です。それにザラはひどく動揺しました。オスミンに裏切られたと、怒りに身を任せて国王に引き渡したものの、彼への愛はまだあります。オスミンが死んでしまうのは耐えられない。

そこでザラは忠臣に助言されて、「公開処刑をすると、オスミンに味方する者が邪魔しに来るかもしれない。オスミンは私が密偵をつかって秘密裏に処刑する」と、グラナダ国王に進言しました。それを一旦承諾した国王。が、しかし。その後オスミンがアルフォンソ王子だとばれてしまったのです。

その事実を隠していたとして、グラナダ王はザラに怒り狂います。(実際はザラもオスミンがアルフォンソ王子だとは途中まで気づいていませんでした。王に進言している最中になんやかんやあって気づきます。)

ザラは自らの身を案じつつも、オスミンの事が気がかりで仕方ありません。地下牢まで行き彼を探していると・・・そこには血まみれになり息絶えているオスミンがいました。嘆き悲しむザラ。愛したオスミンはもういない。自らの身も、追いつめられて危うい。

彼女は忠臣に「お前の助言が全てを台無しにした」と告げ、ナイフで刺し殺します。そして、自らも毒をあおり、死んだのです・・・。

オスミン、そしてザラが死んでいる地下牢を目の当たりにしたアルメリア姫は、自らも毒をあおって死のうとします。しかし、そこに飛び込んできた男がいました。アルフォンソ王子です。

地下牢で血を流して死んでいたのは、オスミンの恰好をした別の男でした。首がなかったので、本人ではないと周りは気づかなかったのです。

アルフォンソ王子による反乱により、グラナダ国の支配者たちを一掃。アルフォンソ王子とアルメリア姫は、新たな王として、グラナダ国を収めることとなったのです。めでたしめでたし・・・。

まほやくのモデルになったエピソード

さてさて、ここまであらすじを読んでみていかがでしたでしょうか?まほやくザラとの共通点もいくつか感じ取れましたね。ここからは共通点を探りつつ、この悲劇からどんな部分がモデルになったのか見てみましょう!

悲劇を生み出した三角関係

まずはモデルとなったエピソードを見ていきましょう!最初に語りたいのが、悲劇を生み出した三角関係について。主人公のアルメリア姫とアルフォンソ王子が結婚していることを知らず、ザラはオスミンことアルフォンソ王子に恋してしまいます。しかし、後に二人が想い合っていることを知り、オスミンに裏切られたと思い、彼を危機に陥れることになります。

まほやくザラも、アリアとラスティカが想い合っていることを承知の上で、ラスティカに恋してしまいます。ラスティカに裏切られたと感じているわけではありませんが、嫉妬に駆られてアリアに鳥になる呪いをかけてしまいます。また、呪いが解けたとき、アリアに少しでもザラに対する恨みの心があれば、怪物になってしまう呪いがかかっていました。

ザラは当初、アリアを殺すつもりはなく、鳥になって彷徨えばいいくらいに思っていたのですが、ラスティカがアリアを見つけ呪いを解いたとき、アリアは怪物になってしまいました。そのため、ラスティカはアリアを殺してしまうことに・・・。

殺すつもりはなかったけれど、結果、命の危険に陥らせてしまう、という点は、悲劇のザラとまほやくザラで共通していそうですね。

ちなみに、まほやくではアリアとラスティカが庭園で逢瀬を交わしているところを見て、本格的に恨みを募らせていくことになります。悲劇のザラも、王宮の庭園でアルメリア姫とアルフォンソ王子が逢瀬を交わしているところを目撃して、裏切られたと感じ、アルフォンソ王子を国王に引き渡しています。みなさんも庭園でのデートはご注意を。

オスミンとラスティカの真実を隠す

まほやくのザラは、ラスティカが花嫁を殺してしまったことを、世間やラスティカ本人にひた隠しにしています。もしラスティカが思い出してしまったら、彼の心が壊れてしまいますから。

悲劇のザラも、オスミンがアルフォンソ王子だと途中で気づきましたが、その真実をひた隠しにしています。自分の保身もありますが、グラナダ国の敵国の王子であるオスミンが殺されてしまわないようにするためです。思い人のために真実を隠す、というのはふたりのザラに共通していそうですね。

このとき悲劇のザラは「オスミンとアルフォンソ王子は一緒にいた」と国王に話しています。つまり、ふたりは同一人物ではなく、別人であると言っているんですね。悲劇のザラは頭が良く回り、策略家としても描かれています。まあ、この嘘が後にばれて、身の破滅を呼ぶのですが・・・。

頭の良い忠臣と策略

悲劇のザラは策略家である、と先ほど述べましたが、実はめちゃくちゃ策略を立てているのは忠臣のほうです。名前は「セリム/Selim」といいます。オスミンの死刑が決定した時、「こちらで殺すから手出し無用」と国王に伝えるようザラにアドバイスするなど、色々と策を巡らせています。

セリムはザラに忠誠を誓っていますが、オスミンの遺体を見たザラによって「お前の助言が全てを台無しにした」とナイフで刺されて死んでしまいます。しかし、死ぬ間際までザラに「毒を飲むな・・・」とザラを気遣う言葉があったりと、その忠誠は本物。

まほやくザラにもジルという忠臣?がいますね。最終兵器アルティマに関する策などは、ジルというよりノーヴァや欠片ムルが企てていそうですが、ジルも頭は良く回ります。ジルの心の内がまだよくわからないので、ザラに対する忠誠がどこまで本物かわかりませんが・・・悲劇の忠臣セリムばりにザラに尽くす道を選んだとしたら、熱い。

悲劇のザラは、策略がうまくいかず、結果、毒をあおって亡くなりました。まほやくザラも、今現在、最終兵器アルティマをつくるというドデカプロジェクトを進行中。それがうまくいかなかったとき、ザラも最期を迎えるのでしょうか?今後の展開に要注目ですね。

ザラの衣装

さて、ここからはまほやくザラの衣装についてみていきます。まほやくザラは全体的に黒!というイメージ。悲劇のタイトルは「喪服の花嫁」。まさにザラっぽいタイトルですね。

実際には悲劇のタイトルは、ザラではなくアルメリア姫のことを指しています。物語の冒頭で、アルフォンソ王子と、彼の父王が亡くなってしまったため喪服に身を包んでいます。また、物語の終わりにも、数々の被害者のために喪に伏しています。

まほやくでは、実際のアルメリア姫のポジションであるアリアが亡くなってしまったので、ザラが喪服っぽいイメージになったようですね。また、悲劇のザラは顔をベールで隠していたシーンもあるので、それもイメージされていそうです。

ちなみに、ザラのイメージカラーの黒は、この悲劇からだけではなく、「青い鳥」という童話からもイメージされていそうです。詳しくは過去の考察を読んでみて下さいな。

青い鳥

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実は悲劇の設定は、ザラだけではなくリリアーナ姫のデザインにも反映されていそうです。リリアーナの衣装はこんな感じのデザイン。

悲劇のザラですが、1757年にイラストに描き起こされた一枚があります。それがこちら。

Habit of Zara in the Tragedy of the Mourning Bride. Habillement de Zara dans la Tragédie inituleé the Mourning Bride (NYPL b14140320-1638248).jpg
By Scan by NYPL – https://digitalcollections.nypl.org/items/510d47e4-7ebc-a3d9-e040-e00a18064a99, Public Domain, Link

カラーリングは違うものの、リリアーナのデザインにそっくり!この時代の基本の形なのかもしれませんが、首元の玉が連なったアクセサリーや、肘のフリフリなどそっくり!そして色も実は悲劇と関係があるのです。

悲劇のアルメリア姫ですが、実は「アルメリア」というピンクの花があります。花言葉は「同情」「思いやり」「共感」。なんとなーくリリアーナっぽい?

Armeria maritima 1b

Ghislain118 (AD) http://www.fleurs-des-montagnes.net, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons

ザラはラスティカの前に姿を現すと決めた際、若い女性の姿が良いな~と思ってリリアーナを選びました。もし仮に、まほやくザラの趣味が悲劇のザラを受け継いでいるのであれば、「こんなデザインのドレスに、アルメリアのピンクがいいなあ。きっとラスティカ様はピンク(アルメリア)がお好きかもしれない・・・」なんて無意識に思ているのかもしれなくもないのかもしれない。

リリアーナは、ある意味まほやくと悲劇のザラの、両者の理想の姿がつまっているのかもしれませんね。

ザラの約束

まほやくの元ネタとなる物語には、必ずと言っていいほど約束に関するエピソードがあります。この悲劇でも色々と約束が交わされているのですが、ザラが交わした印象的な約束がこちら。

ザラの策略がばれそうになり、忠臣のセリムに当たり散らしているシーンです。なんちゃって翻訳なので、雰囲気で感じ取って下さい。

ザラ「私の命令に口答えは許さない。私は決意しているの。ふたりの密偵をここに呼びなさい。それぞれに、簡単に確実に死をもたらす薬を持たせるよ。そう、オスミンであろうとアルフォンソであろうと、自由(死)を与えるわ。私が自由を受け入れたら、あなたも分かち合いなさい。運命はもう私たちを許さない。私の約束を守るために、共に死ぬのよ。

この約束とは、以前ザラがオスミンに「あなたを自由にする」と約束したことを指しています。この時点では文字通り、捕虜から解放するという意味での自由でしたが・・・。原文では「promise」というワードは使われずに「keep my Word」と表現されていますが、これも約束かな、と思うのでご紹介してみました。

結果、このあとオスミンが死んだと勘違いしたザラは、毒によって自殺します。そう、ザラは約束を守ったのですね。まほやくザラはリリアーナの姿ではありますが「全ての国民の女王となることを誓います」と約束をしています。これが吉と出るか凶とでるか・・・。

ザラと「喪服の花嫁」を振り返って

ここまでザラの元ネタであろう物語を読み解いてきましたが、ザラの設定にかなり深く関わっていそうですね。パートナーがいる男性を好きになってしまったり、かなり激情家な性格であると同時に策略家であったり・・・。

「喪服の花嫁」ではザラは悲劇的な運命を辿っていました。個人的にはザラはそこまで悪ではなかったなーと思うんですよね。捕虜になって不安なときに、想い人にちょっと気のあるフリをされて舞い上がって、彼のために策略を巡らせて奔走したら、彼には既にパートナーがいることを知り、しかも策略に失敗して身を滅ぼした。そして想い人が死んだと勘違いして、約束を守るために自ら毒をあおった。

感情的で行動がダイナミックなことはちょっと考えものですが、それもザラを魅力的にしている要因のひとつですね。それはまほやくザラにも受け継がれています。果たして、まほやくザラは「喪服の花嫁」と同じように悲劇を辿るのか。第三部も楽しみ~!

リリアーナの元ネタ

ちなみに、リリアーナの元ネタは結構さがしたのですが、ちょっとはっきりとはわかりませんでした・・・。「Liliana」というキャラクターが登場する民話などは、調べた限りなかったように思います。おそらくラスティカ方式の名づけかたなのかなと思います。

ラスティカの元ネタは「幸福な王子」であると思われ、ラスティカ・フェルチは「ツバメの幸福」という意味になります。物語の中で悲劇を迎えてしまった王子像とツバメですが、まほやくではツバメ、つまりクロエの幸福になるんだよ~という願いが込められていると思います。「幸福な王子」もふたりは幸せではあったとは思うのですが、結末がね・・・悲しいのですよ・・・。

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「幸福な王子」でラスティカのモデルになった王子像の名前は物語に登場しません。それと同じように、リリアーナのモデルとなった物語も、もしかしたら名前がないのかもしれませんね。

となれば、たぶん短めの童話か、聖書の神様のように固有名詞がないけれど、それとわかる存在なのか・・・。これは今後も探っていきたいと思います!

さいごに

ここまでお読みいただきありがとうございました!お楽しみいただけましたか?

今回考察するにあたって、まほやくザラのストーリーも改めて振り返ったのですが・・・く、苦しいっ。胸が、苦しいっ!アリアからラスティカの惚気話をきくシーンなんて、もうほんとに苦しくて苦しくて・・・ああ、ザラはもう色々とやらかしちゃっているので責任はとらないといけないのですが、それはそれとして、何か彼女も納得のいく落としどころを迎えられるといいなあと願ってやまない今日この頃です。

それと、公式サイトではジルとグレゴリーの名前のつづりも公開されたので、そちらも後ほど記事を載せたいと思いますが・・・ちょーっとジルは特にですがバックボーンが語られていないので、元ネタの特定までは難しそう。調査したメモ書きくらいのレベルになりますが、何かアップするかも。

それでは、また次の考察で!

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参考文献

哀しみの花嫁 – ウィキソース、無料オンライン図書館

喪服の花嫁 – Wikipedia

Sarah

Marriage | Definition, History, Types, Customs, Laws, & Facts | Britannica

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