まほやく世界に登場する魔法使いたちは、魔法で男性にも女性になることもできます。 性別を自由に変えられるということで、より自由な恋愛観を持っています。
中でもトリッキーな恋愛観を持っているのが、西の魔法使いのムルです。なぜ月に恋するの?その原点とは?月に恋をするという、このトリッキーな恋愛観を、今回はじっくりと考察していきたいと思います 。
ここからはネタバレが含まれますのでご注意を!
それでは、レッツゴー♪
なぜ月を愛する事がトリッキーなのか
月を愛するという事が、まほやく世界において、どのくらいトリッキーなことなのかを考えていきたいと思います。月は毎年世界に襲来し、世界に被害をもたらしています。月から世界を守るために、賢者の魔法使いたちが、毎年月と戦っているのです。そのため、<大いなる厄災>と世界からは呼ばれています。今更ですが凄い呼び名ですよね。
第一部で描かれていた年は、例年よりも 月の力が強く、被害が甚大でした。賢者の魔法使い達も、20人中10名…約半数は石になってしまうという、強烈な強さを誇っていました。それにもかかわらず、ムルは本編で、月に愛おしそうにお別れを告げています。
それを見たカインからは、イカれてると言われる始末です。このエピソードからも、ムルはだいぶトリッキーな恋愛観を持っているということがわかりますね。
なぜ月を愛するのか
では、なぜムルが月を愛するのか。そのルーツについて探っていきたいと思います。ムルの家族は宝石商をしていました。宝石を切り出す・掘るところから売るまで、その一通りの仕事を行っていたみたいですね。ムルも宝石商として働いていました。
家族の事は、まあそんなに好きではなかったけれども、キラキラ光る宝石は好きだったみたいですね。宝石を掘る仕事も、ムルはしていたようです。子供の頃、自分で切り出したレッドべリルという宝石で指輪の魔道具を作り、それを今でも愛用しています。子供の頃の感性が、今なお影響し、キラキラ光る月が好きになったのでしょう。
少し話は変わりますが、フィガロも幼少期に、神様として村の人々から崇められていました。 それが少なからず、周りから頼られる現在の生き方に影響していると思われます。幼少期の体験は、その人の人生に強く影響を及ぼすのでしょう。
くわえて、月…つまり、<大いなる厄災>は世界の謎の中心です。なぜ、毎年襲来してくるのか。もし月が世界に落ちてしまったら、世界はどうなるのか。数々の謎が未だに解明されていません。
ムルは探求心が強い性格なので、おのずと月に興味関心が向いていたのでしょう。キラキラ光るものが好き。世界の謎が知りたい。そういった彼の嗜好が全てマッチして、月を愛するようになったのでしょうね。
シャイロックはムルの恋愛観をどう感じているのか
ムルが月を愛している事を、友人であるシャイロックは、どう感じているのでしょうか。シャイロックは、ムルが月を愛すること自体は、彼の性質だと受け入れていると思われます。
しかし、ムルは月に近づきすぎて、魂が砕けてしまいました。それはとてもショックだったのでしょう。今でも、過去の聡明なムルを、懐かしく思っている姿が描かれています。
また同じ目に遭わないよう、月を愛することに、ちょっと反対はしていると思われますが、特別強く反対するようなことは言わないようです。相手の性質を変えることは、シャイロックの好みではありませんし、ムルには言っても効果がないことは、わかりきっているのでしょう。おそらく今後も、シャイロックの心労は減ることはないのでしょうね。ファイト!
さいごに
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
ムルは、まほやく世界ではイカれているとは言われているものの、その実、綺麗なものを単純に愛しているだけとも取れます。私たちの世界でも、月は愛され、好まれていますよね。
ムルの恋の行方が今後どうなるのか、楽しみにしたいと思います!
関連記事
西の魔法使い、シャイロック。優雅で気品のある物腰は、誰にもにつかないアイデンティティを築き上げています。彼には独自の美意識があり、作中で何度も「好み」について話しています。そう、何度も。笑気づけば好みについて話してるものだから、も[…]
自由奔放でまるで猫のように悠々伸び伸びと生きる、西の魔法使いムル。魔法使いの約束に登場する魔法使い達は、文学作品からオマージュされて生み出されています。今回はムルの元ネタとなった「牡猫ムルの人生観」との関係を考察していこうと思います。[…]
まほやく初のイベントストーリーにして、名作と名高い祝祭ストーリー「欲望と祝祭のプレリュード」。今回はこのイベストに盛り込まれた、元ネタを考察していきます。まほやく流に描かれたエピソードの数々は必見!ここからはネタバレが含まれますの[…]