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チレッタとミスラのモチーフ!「青い鳥」の狡猾なネコとアホ可愛いイヌとの共通点を探る!

はじめに

スマホゲーム「魔法使いの約束」に登場する賢者の魔法使いたちには、文学作品をモチーフとしています。今回は南の魔法使い、ルチルとミチルに関係の深い、チレッタとミスラについて考察していきます。ルチルとミチルのモチーフとなった「青い鳥」に、チレッタとミスラはどのように関わってくるのか。じっくりと考察していこうと思いますので、どうぞお楽しみ下さい。ネタバレが含まれますのでご注意を。

ルチルについての考察を下の記事に載せています。「青い鳥」のあらすじも載せているので、まだ読んだことのない人は、あらすじだけでも目を通していただくのをお勧めします。

ルチル×青い鳥

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ミスラさん…!カエルを返してください!
あなたが拾ってきたんですか!?ああもう、勝手に死なれたら困るんですよ…。

チレッタとミスラのモチーフは「青い鳥」から?

小説「青い鳥」は、ルチルとミチルのモチーフとなった兄妹、チルチルとミチルが主人公のお話です。そのお話に名脇役として登場するのが、兄妹の飼い猫のチレットと、飼い犬のチローです。猫のチレットはチレッタ、犬のチローはミスラにそれぞれ設定が反映されています。ちなみに、チルチルとミチルのご両親はとても普通の人間で、子煩悩のいい親御さんです。

ミスラに関しては、主なモチーフはミトラ教の主神、ミトラ神ではありますが、じつは「青い鳥」のエピソードもこっそりと反映されています。まほやくのキャラクターには、相方の原案小説のエピソードが反映されている事がしばしばあるのです。

例えば、シャイロックのモチーフとなった「ヴェニスの商人」のエピソードが、ムルに反映されているなど。下の記事で紹介しているので、お時間があれば読んでみて下さい。

西の祝祭×ヴェニスの商人

はじめにスマホゲーム「魔法使いの約束」に登場する賢者の魔法使いは、有名文学からモチーフを得ています。西の魔法使いシャイロックは、喜劇「ヴェニスの商人」のシャイロックがモチーフとなっており、まほやくストーリーでも様々なエピソードがオマージュ[…]

話がそれましたが、まずはチレッタについて、「青い鳥」とまほやくの関係性について考察していきましょう。

まほやくチレッタの特徴

経歴

まほやくに登場するチレッタは、ルチルとミチルの母であり、「大魔女チレッタ」と呼ばれるほど、世界に名を轟かせていた有名な魔女です。ミチルが生まれる前、チレッタは自分の死期を悟り、ルチルとミスラにそのことを告げます。ルチルは悲しみ涙を流します。ミスラはチレッタを安心させたいと思ったのでしょうか、「あなたの子どもを守る」約束をチレッタと交わします。

そして、チレッタはミチルを出産し、それと引き換えに命を落としたのでした。

人物像

チレッタはまほやく作中にはほとんど出ておらず、ルチルやミチル、ミスラ達の思い出話から人物像を想像するのみです。息子達とミスラ達とで、かなり人物の印象が変わっていますので、それぞれ整理してみましょう。

ミスラ達からみたチレッタ

ミスラからみたチレッタは「色っぽい、悪そうな、大食らいの女」であり、「酒癖が悪く、蛇の頭を嚙みちぎって生肉を食べる女」という、とんでもなくエキセントリックでぶっ飛んだ人物のようです。古くから生きていて、チレッタのことを知るフィガロやスノウ・ホワイトも同じように、気の強い魔女と口をそろえて話します。

ルチル06

これはルチルやミチルが生まれる前の姿。個を重んじていたかはわかりませんが、もしかしたら北の魔法使いらしく、あまり群れたりしない性格だったのかもしれませんね。そんな自由奔放なチレッタですが、ルチルからみた人物像は異なります。

ルチルからみたチレッタ

チレッタはミチルが生まれると同時に亡くなったため、実際に接してきた家族は兄のルチルのみになります。ルチルいわくチレッタは「料理上手なしとやかな女性」、「明るくて陽気な魔女」。とても素敵な母親像となっています。

ミスラが語る人物像とは真逆と言っていいほど変わっていますが、これはルチルが生まれてから、もしくは旦那さんと結婚してからの姿。チレッタは旦那さんと出会い、「誰かを愛する」ことを知ったのでしょう。ルチルにも愛を注ぎ、ミチルにも命を引き換えに愛を残した、究極の母の姿であると言えます。

この変化していく姿が、「青い鳥」にも深く関係してきます。

「青い鳥」のチレットの特徴

経歴

「青い鳥」に登場するチレットは、チルチルとミチルの飼い猫であり、普通は喋ることもできない普通の猫です。しかし、兄妹のもとへやってきた妖女が、ルチルに魔法の青い帽子を授けると、チレットやチロー達は帽子の力で喋ることができるようになりました。

妖女は兄妹に青い鳥を探すように頼み、兄妹も快くそれを引き受けます。しかし、一つ問題がありました。兄妹が青い鳥を見つけてしまうと、もう二度とチレットやチロー達は話すことができなくなってしまうのです。

そのため、兄妹の青い鳥を探す旅にお供することになったものの、チレットはあらゆる手を尽くして、兄妹の邪魔をします。そう、「青い鳥」のチレットは、兄妹たちのお邪魔役なのです。それも、わりとガチで命を狙ってくる危ない存在。けれど、最後のお別れの時には「お二人(兄妹)のこと大好きですわ」と台詞を残します。ただ、この台詞のニュアンスですが、照れ隠しで言っているのか、はたまた嫌味で言っているのか、いまいちはっきりとしません。このあたりの解釈は人によりそうですね。

性格

チレットは兄妹達の行く先々にあらかじめ回り込んで、兄妹を陥れる根回しをするなど、とても狡猾でずる賢いキャラクターです。「ごきげんよろしゅう」、「~ですわ」など、少し色っぽいお姉さんを想像させる話し方で、含みを持たせるような言い回しをします。(日本語訳なので、訳者の印象にはなりますが。)

まほやくチレッタは、ミスラから「色っぽい、悪そうな、大食らいの女」と言われており、大食らいかどうかはわかりませんが、それ以外の特徴は「青い鳥」のチレットとおおまかに当てはまりそうです。

つまり、昔のまほやくチレッタは、「青い鳥」のチレットをモチーフに描かれているんですね。チレッタ、チレット、どちらも「何かを愛する」ということを、まだ知らない二人ですが、ここからまほやくチレッタは変わっていく事になります。

「青い鳥」が呼びかける幸せ

少し話がそれますが、「青い鳥」の作中には、チルチルとミチルに幸福の精霊たちが、幸福の種類を教えるシーンがあります。精霊は「正義である喜び」や「美しいものをみる喜び」など教えてくれます。その中でひときわ大きな喜びが、「ものを愛する喜び」、そして「くらべもののない母の愛の喜び」でした。

ふだんチルチルとミチルは、自分たちの母は、ぼろの着物を着ている年とった母と思っていましたが、真実を見る眼で見てみると自分たちの母がとても綺麗に輝いて見えたのです。本当は幸せはすぐそこにあるのに、きちんと見ていなかったため、今まで母が輝いて見えていなかったのです。

この「母の愛」は、これ以上の幸せは世界中のどこにもないと作中で表現されており、幸せの種類の中で最高峰と言えます。

「母の愛」を知ったチレッタ

まほやくチレッタは、何かを愛することを知らなかったのでしょう。しかし、旦那さんと出会い、ルチルが生まれた事で「母の愛」を知ったと考えられます。まほやくのイベントストーリーでは、「賑やかで温かいものたちと過ごす愛しさがわかるようになった」と述べており、随分と心境に変化があったことがわかります。

ルチル09

狡猾な猫チレットをモチーフにしていたチレッタが、「青い鳥」で幸せと称された「母の愛」を知った。チレッタの心の変化は「青い鳥」をモチーフとして描かれていたのでした。

余談 猫をかぶったチレッタ?

ミスラがルチルに「チレッタは本当はヤバいやつ」と話すと、ルチルは「そんなことありません!」と反論します。そこでミスラが一言。「猫かぶってたんじゃないですか?」

ルチル10

「青い鳥」のチレットは猫でしたし、実際にチルチルとミチルに対して、怪しまれないように猫をかぶっていました。私は頑張って働いていましたアピール(嘘)や、犬にいじめられるんですアピール(猫が悪い)など、はかなげな弱い者アピールを存分としていました。しかもチルチルとミチルにばれません。

まほやくチレッタは猫をかぶっていたわけではないでしょうが…「青い鳥」からインスパイアされたエピソードでした。

まほやくミスラの特徴

ミスラはチレッタと「あなたの子どもを守る」という約束を交わしています。魔法使いは約束を破ると魔力を失うため、ミスラはルチルとミチルを仕方なしに守っているのです。はじめはしぶしぶでしたが、最近は少し心境が変わってきたかな?と思える描写もちらほら。そのあたりはこの先のストーリーを楽しみにしましょう。

基本的なスタンスとしては「仕方なしにルチルとミチルを守ってるし、別に人間も好きじゃない」というのがミスラの立ち位置です。

ルチル11

「青い鳥」のチロー

青い鳥に登場するチローは、ルチルとミチルの飼い犬で、チレットと同じく帽子の力で喋れるようになりました。チローはとても人間が大好きで、喋れるようになるや否や、せわしなく飛び跳ね「おはよう。おはよう。坊ちゃんやっと喋れるようになりました!おはよう。おはよう。」とチルチルに乱暴に抱きつきます。作中で一番テンションが高い、愛すべきお馬鹿さんです。

チローは人間が大好きですので、自然とチルチルとルチルを守ろうとします。特に印象的なエピソードが、チルチルが森の木や生き物に襲われているところを、まるでヒーローのように颯爽と現れて助けるシーンです。多勢に無勢、チローもやられてしまうのではないかという最中、こう言います。

「おれはたとえひとりでも、お前たちと戦うんだ!」

この台詞でチローを好きになった読者も多いはず(つまり私)。チローは前歯や前足を折られながらも「わたしの後ろに隠れていらっしゃい。」とチルチルを庇い、奮戦するのです。このチルチルを守る姿がミスラと重なりますね。特にピンチに駆けつけてくれる姿は、まほやくメインストーリーの終盤、ノーヴァに追いつめられるルチルを助けるシーンを彷彿とさせます。

ルチル12

ミスラの基本的な人物像はミトラ教ミトラ神から形作られているため、(芥川の魔術も反映されてるかも?)性格はチローとは似ていませんが、こうした+αのキャラクター性やエピソードは「青い鳥」からも影響されているんですね。

余談 魔法の笛

「青い鳥」の作中にこんなエピソードがあります。墓地に向かうチルチルとミチル。チローはついていくことができず、怖がる二人を安心させようとこう言います。「もし死人が意地悪なことをしたらこうなさい。(口笛を吹く)そしたら森の中でしたのと同じように、すぐに助けにいきますよ。」

これをモチーフとしたエピソードが、まほやくの南の祝祭ストーリーにあります。それは、南の国へ旅する準備をしている時、ルチルがミスラから預かった魔法の笛をミチルにみせます。それは死んだ鳥の剥製。吹くと鳥が生き返って鳴き、ミスラが助けに来てくれるんだとか。チローのように頼もしい話ではありますが、いかんせん死んだ鳥というのがちょっと…。

このシーンはミチルがドン引きしているのが面白いですね笑。ちなみに、「青い鳥」でチローが死んだ鳥を抱え、「これ食べられるかなあ?」なんて言っているシーンがありますので、そこから着想を得ているのかもしれませんね。

さいごに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

楽しんでいただけたでしょうか?

他にもまほやくでオマージュされている「青い鳥」のエピソードがありますので、次回の考察で触れていこうと思います。みなさんも共通点を探しながら読むと、より一層楽しいので、ぜひ「青い鳥」を読んでみて下さいね。

それでは、また!

賢者様!ミチル!見て下さい、虹色のカエルを見つけました!
…触るなって言ったばかりでしょう!よく似た兄弟なのもいい加減にしてくださいよ!

参考文献

青い鳥 – Google Books

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