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アーサー王物語はまほやくに運命の王子を誕生させた!宝剣に選ばれた英雄の物語!

はじめに

魔法使いの約束に登場する魔法使いたちは、有名文学作品をモチーフとしてキャラクターの根幹が形作られています。今回は中央の魔法使い、アーサーを考察していきます。

アーサーのモチーフとなった「アーサー王物語」や、「オズの魔法使い」から、アーサーはどんな影響を受けているのか。じっくりと深掘りしていきたいと思います。ここからはネタバレが含まれますのでご注意を!

それではレッツゴー♪

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オズ様!今日はパンケーキを一緒に焼きませんか?沢山焼いて、皆に振舞いたいのです。

わかった。

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アーサー王物語とは


写真提供:Quest for the Holy Grail Tapestries: The Attainment; The V… | Flickr

アーサー王物語とは、ざっくり言えば中世ヨーロッパ(大体西暦500年~1500年くらいのフランスやイギリス)で流行った、アーサー王を中心としたファンタジー物語です。さらに言えば、ジャンルとしては騎士道物語に分類されます。文字通り騎士が主要人物として登場し、勇敢に戦ったり、恋愛したり、というなかなか現代にも通じるようなジャンルの物語なんですね。

実はアーサー王物語はいつだれが一番初めに描き始めたかはわかっていません。西暦600年ごろから色んな人が書き始め、どんどんお話が膨らんでいったのです。一応、物語の登場人物や時代背景は一致しているものの、別人がいたるところで書いているわけですから、物語は散乱し一貫性がありません。

そこで、西暦1200年ごろから物語をまとめあげようと努力がされるようになり、アーサー王の誕生から死までの物語が、「この人が書いたこの話は時系列的にはここ!この話はここ!この物語達は繋がっています!」というような形で一貫してまとめられたのです。いわゆる「流布本物語群/Vulgate Cycle」という形ですね。

とりあえずまとまったものの、依然として作者はバラバラな短編集みたいなものですから、あまり1つの物語という感じはしません。そこで1470年ごろにトマス・マロリーという騎士が流布本物語群をもとに執筆を開始。翻訳したり加筆修正したり。そして「アーサー王の死」というタイトルで、アーサー王の誕生から死までを1つの物語にまとめたのです。

これら色んな人が執筆した物語達を総称して「アーサー王物語」、または「アーサー王伝説」と呼ばれるんですね。一般的にはトマス・マロリー作の「アーサー王の死」=「アーサー王物語」とされることが多いでしょう。それくらいトマス・マロリーの書いた物語はよくできているんですね。

アーサー王は実在したかどうかは現代になってもわかっていません。一応、大昔の歴史書などに「実在した」と書かれてはいるものの、その歴史書の信憑性があまり高くなかったり…という状態。また、これからお話するあらすじも、作者が沢山いる物語のため「これが正しい!」というあらすじがありません。

なので、ここから先は数ある通説のうちの一つ、という認識で読んで下さいね。

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…ふっ!

綺麗な弧を描いてひっくり返りましたね!オズ様はパンケーキを焼くのもお上手です!

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…そうか。

オマージュされたエピソードたち

ここからは、アーサー王物語からまほやくでオマージュされたエピソード達を見ていきましょう。アーサー王物語は長大なため、全部紹介していたらキリがありません。今回はまほやくに関係ある物語を、分割しながら見ていきます。いくぞー!

アーサーの誕生

アーサー王物語では、アーサーの誕生はこう描かれています。

ブリテン国にウーゼルという王がいました。ウーゼル王は国中の領主や貴族を集めて宴会を開きました。宴会には領主達の奥方や娘も同伴するようにお達しします。その宴会の場で、ウーゼル王はイグレーヌという女性に一目ぼれをします。

しかし、イグレーヌは既にゴロワ公爵の奥方です。ウーゼル王はイグレーヌを手に入れたいと家臣に相談します。家臣は言います。マーリンであれば良い助言をするでしょう、と。

マーリンは予言者、また魔法使いであり、王にこう助言します。「わたしの助言どおり行えば、願いは叶うでしょう。代わりにわたしからもお願いがございます。王はイグレーヌと添い寝する初夜に子どもを授かるでしょう。生まれたら、その子どもを私が引き取り、私の流儀で養育いたしたく存じます。」

王はそれを了承し、マーリンと約束をします。マーリンは王に変化の薬を渡しました。その薬を飲むと、王はゴロワ公爵に姿を変えました。王はそのままイグレーヌのもとに行き、一夜を共にします。そこでイグレーヌは子どもを授かるのです。

しばらくしてイグレーヌは男の子を産みました。マーリンはイグレーヌの子をあずかり、エクトルという騎士のもとに連れていきます。エクトルは分け隔てなく自分の子どものように男の子を育てました。その男の子こそが、アーサーなのです。

マーリンとウーゼルとオズ

マーリンはアーサー物語では有能な予言者・魔法使いとして描かれています。国の行方を助言したり、アーサー王に仕え戦いに助言をし、後述するエクスリカバーを手に入れる際にもアーサー王を手助けします。

マーリンはウーゼル王とイグレーヌの間に産まれたアーサーを預かり、別の人に育てさせています。まほやくオズは自分の意志でアーサーを引き取った、というわけではありませんが、よそから来たアーサーを育てています。

有能な魔法使いである点、アーサーを引き取ったという点でマーリンとオズは共通している部分がありますね。

また、ウーゼル王はウーゼル・ペンドラゴンと呼ばれています。このペンドラゴンというのは苗字ではなく称号です。由来はこう。

ある夜、空にふたつの彗星が流れました。ウーゼル王はマーリンに「あの彗星は何を意味するのか」と問います。マーリンいわく、あの星筋はじきに生まれる息子(アーサー)が立派な王になることを示しているといいます。

ウーゼル王はこの星を記念し、二頭の黄金の竜を造りました。このことから、ウーゼル王は「ペンドラゴン」という称号で呼ばれるようになったのです。

ここでオズの胸元を見てみましょう。左胸に黄金のピンブローチを身に着けていますね。よーく見ると何かの生き物のようなのですが、解像度という壁に阻まれて何の生き物かわかりません。竜ではないような…でも双頭ではありそう。

アーサー02

もしもこのブローチが「ペンドラゴン」から由来が来ているのであれば、オズはアーサー王の父としての側面も持ち合わせていることになります。つまり、予言者マーリンと、父王ウーゼルをかけ合わせてオマージュした存在ということです。

オズのメインのモチーフは「オズの魔法使い」ですが、まほやくは相方の原案からもモチーフを得ていることが間々ありますので、これもそのひとつでしょう。アーサーより先にオズの考察がはじまっちゃいましたね。では、続いてはアーサーが王となるエピソードについて見ていきましょう。

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昔を思い出しますね。あの時も沢山パンケーキを焼いて、ふたりでは食べきれなくて…。

…今は、大量に焼いても、残さず食べることができるだろう。燃費の悪い者が大勢いる。

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はい!作り甲斐があります!皆と暮らすというのも、良いものです。

…そうだな。

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王となったアーサー

ここからご紹介するアーサー王物語のエピソードには、宝剣が2つでてきます。この宝剣は同じものではなく別のものですので、ごっちゃにならないようにお気を付けを。それではエピソードを見ていきましょう。

石の台座の剣

アーサー誕生から数年後、ウーゼル王が亡くなります。マーリンの指示により、ロンドンの広場に全国の聖職者・貴族が広場に集められました。そこには石の台座に刺さっている一本の剣があります。その台座にはこう刻み込まれていました。「この台座より剣を抜きし者、全イングランドの王たるべく生まれし者たち」と。

皆はこぞって剣を抜こうと挑戦しますが、剣はうんともすんとも動かず、誰も剣を抜くことはできません。しばらくして別のところで見世物の槍試合がはじまったものですから、挑戦者たちは槍試合をみに石の台座から離れます。台座の周りには誰もいなくなりました。

そのころ、アーサーは勇敢で礼儀正しい少年へと成長していました。義理の兄が騎士として試合にでるというので、アーサーは義兄に宿から剣をとってくるよう頼まれました。しかし宿まできたはいいものの、宿の人たちも試合を見に行ってしまったため、宿に入ることができません。アーサーは悔しくて涙を流しました。(かわいい)

しばらくして、アーサーが広場を通りかかると、石の台座に刺さった一本の剣が目に入りました。アーサーはピンときました。この剣を持って帰ればいいのでは?

アーサーは剣の柄をグイと掴み、造作もなく剣を引き抜きました。

それを持って帰り、義父と義兄にみせたアーサー。ふたりは石の台座から剣を引き抜いたと聞き、びっくりたまげます。そしてアーサーの前に跪いて頭を垂れます。

「なんとまあ、お父さま、お兄さま、どうして私に向かって跪ずくのです。」

「いえ、わが王アーサーさま。わたしはあなたの血を分けた父ではありません。あなたは高貴な血筋の方なのです。王となられましたら、優しく慈悲深い主君になっていただけますか。」

「もしそのような王にならなければ、人の道にそむくことになりましょう。お父さま、お母さまは私をわが子同然に育てて下さいました。わたしにできることがあれば何でもおっしゃって下さい。きっと叶えましょう。神に誓って。」

父は自分の息子であり、アーサーの義兄をアーサーの執事にすることを願い、アーサーもそれを叶えました。石の台座から剣を抜いた話はたちまち知れ渡り、アーサーは王となったのです。

聖剣エクスカリバー

王となったアーサーのもとに、泉の騎士ペリノアの噂が届きます。ペリノアはやってくるもの全てに試合を挑み、騎士を何人も傷つけ殺しているというのです。見過ごせないアーサーは、ペリノアへ一騎打ちを申し込みます。

アーサーも善戦しますが、ペリノアは強く、あわや首を掻き切られるところ。そこにマーリンがふいに現れ、ペリノアにこういいます。

「騎士ペリノアよ、手を置きなさい。その騎士を殺せば、この国が危機に陥ることになるぞ。」

それでもアーサーを殺そうとするペリノアに、マーリンは魔法をかけて眠らせてしまいます。マーリンに命を助けられたアーサー。傷も深く負っていましたが、マーリンが優れた医師である隠者のもとへ連れていき、アーサーの傷も癒えました。しかし、先の戦いでアーサーの剣は折れてしまいました。

そこでアーサーとマーリンは妖精の住む湖へと向かいます。マーリンいわく、湖に国一番の名剣があるものの、湖の妖精に許しなく足を踏み入れた者は、みな命を落とすというのです。

湖にやってきたアーサー。すると水中に一本の剣が現われます。そして、一人の娘…湖の姫がアーサーの近くにやってきます。

「姫よ。あの剣を私にいただきたい。」

「あの剣はわたくしのものでございます。人呼んでエクスカリバー。すなわち「鋼を断つ」の意でございます。お願いする贈物をわたしにくださるなら、あの剣をさしあげます。」

「かならずさしあげよう。」

そうアーサーは姫と約束し、代わりにエクスリカバーを手に入れたのです。

エクスカリバーとカレトヴルッフ

まほやくには宝剣カレトヴルッフが登場します。これは初代中央の国の国王、アレクが帯刀していた国宝です。実は私たちの現実世界における「カレトヴルッフ」は、ウェールズ国版アーサー王物語に登場するエクスカリバーなのです。国の物語によって呼び名が異なりますが、エクスカリバーと同一の剣です。

まほやくのイベスト「神聖なる宝剣のエチュード」に登場するカレトヴルッフは、アーサー王物語に登場する石の台座の剣と、エクスカリバーをかけ合わせた存在としてオマージュされたのでしょう。アーサー王物語の一連の流れを汲み取り、興味深い形でイベントストーリーに登場します。

イベントストーリー 神聖なる宝剣のエチュード

宝剣カレトヴルッフが悪用されないよう、アーサー達は宝剣を神殿から城へと安置場所を変更しようと試みます。そのために色々な難題があるのですが、それはここでは割愛。宝剣は無事に城に安置されることとなりました。

宝剣はには「選ばれたものしか引き抜けない」魔法がかけられました。この「選ばれたもの」という定義がふんわりしているので、誰に選ばれるのかちょっとわかりませんが、ともかく、剣はやすやすと引き抜けない状態。アーサー王物語でいうところの「石の台座の剣」と同じ状態になったのです。

アーサー05

イベントストーリー きみに花を空に魔法を

中央の城が蔦に覆われ、同じように蔦に身動きを封じられたアーサーとオズ。絶体絶命のピンチに、オズは自らの血を媒介とし、アーサーに魔力を分け与えます。オズはアーサーに言います。

宝剣カレトヴルッフをおまえの手に召喚しろ。おまえなら必ずできる。英雄の血を受け継ぐ子よ。おまえの道を塞ぐものなどなにもない、と。

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アーサーはその瞳に強い意思を宿し、高らかに叫びます。宝剣カレトヴルッフよ!来たれ!と。

その呼びかけに応え、宝剣がアーサーの手に召喚されます。カレトヴルッフは選ばれたもののみ手にすることができる宝剣。アーサーは、まるでアーサー王物語をなぞらえるかのように、選ばれた者として宝剣を手にしたのです。有名な聖剣を引き抜くエピソードを、まほやく流にオマージュしたエピソードでした。

アーサー07

医師の隠者

アーサー王物語で、アーサーが深手を負ったときに、マーリンが優秀な医師である隠者のもとへアーサーを連れていきます。

まほやくでも熱を出したアーサーを、オズがフィガロに診せにいったりしていましたので、どことなく似ていますね。このあたりもアーサー王物語をオマージュしているのかもしれません。

お前が作ったなんて信じられない美味さだよ。

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オズのパンケーキを食べられるとは。

長生きはするもんじゃて。

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オズ様はパンケーキを作るのもお上手なのです!

……。

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(照れとるのか?)

(照れとるのかの?)

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(うわー。照れてる…。)

さいごに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。いかがでしたか?

ファンタジー小説の原点とも呼ばれるアーサー王物語。今回ご紹介したエピソード以外にも、アーサー王物語にはわくわくする物語が沢山あります。世に有名な円卓の騎士達や、聖杯探求など、ぜひ皆さんも読んでみて下さいね!

次回は、アーサー王にかせられた死の予言…アーサー王の終焉と、オズの魔法使い、これらとまほやくアーサーの関係を考察していきます。

それでは、また!

参考文献

図説アーサー王物語普及版 – Google Books

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