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ザラが国民と交わした約束とは?命を賭した覚悟を見届けよ!【後編】

西の真の女王・ザラ総まとめ後編!時系列に沿ってザラの足取りを追い、彼女を徹底的に考察していこうのコーナー!前回はザラがリリアーナに成り代わり、グレゴリーが鳥に変えられたところまでまとめました。

ザラ総まとめ前編

第2部に登場した、西の国の影の支配者、ザラ。めちゃくちゃ爪痕を残していった彼女ですが、そういえばザラの目的って何だったっけ?何であそこまでアレコレやってたんだっけ?ザラの部屋のインパクトが強すぎて他の記憶全部飛んだなあ。という方もいるはず[…]

今回はその続き!いよいよリリアーナ姿のザラが、賢者たちと出会うところからまとめていきます!

ザラはなぜ賢者たちを手に入れようとしたの?ザラは実は約束を交わしている?そして、第3部以降の展開はどうなる!?などなど、気になる部分を徹底的に考えていきます!

ここからはネタバレしかないので、必ず第2部を読んでから見て下さい!

それでは、レッツゴー♪

ザラが賢者の魔法使い達と出会う

グレゴリーが鳥にされて少ししてから、リリアーナが故郷のコルテーゼ城に一時帰国することになりました。詳細な理由は語られていませんが、正式に王宮で生活するために必要だったとか。ご両親に挨拶でもしたのでしょうかね?

このときのリリアーナは、すでにザラが成り代わった姿です。そうとは知らないグレゴリーは、リリアーナに一目会おうと道中待ち伏せします。が、謎の突風により吹き飛ばされてしまいます。この突風はジルが起こしたのでは?と思われるので、詳しい考察は前回の記事を読んでみて下さいな。その吹き飛ばされた先の西の塔で、グレゴリーは賢者たちと出会ったのです。

グレゴリーの必死な訴え、もとい恋バナに心打たれた西の魔法使い達は手助けをすることに。賢者と西の魔法使い一行は、道中グレゴリーからこれまでの経緯を聞きながら、コルテーゼ城へと向かいます。

ザラ視点の思惑

ここからの流れがちょっとややこしいので丁寧になぞっていきますね。ザラ視点に戻ります。コルテーゼ城近くにいたザラとジルは、部下から「東から魔法使いが向かってきている」と報告を受けます。この時点で、この魔法使いが賢者の魔法使い達だとは気づいていません。勿論、ラスティカがいることも。

ザラはこの魔法使い達を「仕留めよ」と命令します。まてまてまて。あなたの愛しのラスティカがおるんやで!っていうか空飛んでるだけで仕留めるって好戦的の極み!!!

ザラとしては、ジルの実力をみるために排除を命令したようです。が、他にも思惑はありそう。

この頃のザラ、というか主にノーヴァですが、彼らは魔法兵器アルティマの開発をしていました。他にも、人造魔法使いのテストを地下水路で行っています。これらの動力源は、当然マナ石です。彼らにはとにかくマナ石が必要なのです。

その為、「気に入らない者は排除するぞ!一応、城を横切るって不敬はたらこうとしてるし、大義名分はあるよね~。よし、ついでにマナ石GET☆」って感じで「仕留めよ」と命令したのかも。こ、こえ~。

排除を命令されたジルも、まずは追い払う事を目的にしますが、相手に抵抗された場合は、魔法化学装置の燃料にすると述べています。この時の魔法化学装置は、市場に出回っているものではなく、人造魔法使いやアルティマを想定していたのかもしれません。

ジル視点の思惑

さてさて、ジルと賢者達が対面したのですが、ここでジルは賢者たちがコルテーゼ城へ入ることを許可します。ここでのジルの思惑としては、おそらくふたつ。ひとつは、いずれ賢者の魔法使い達を手中に収めるのであれば、波風立てずに良くしておくのもいいかもな~という感じ。

ザラ達は既に西の王宮近くに魔法舎を準備しており、賢者達を迎える気満々でした。なぜ賢者の魔法使いを西に置きたいかというと、西の戦力として利用する為、ラスティカを手元に置いておくため、そして北の魔法使いを石にする為です。

最終兵器アルティマは、理論上、質の良いマナ石を使用すれば、それと同等の力を発揮します。前回の<大いなる厄災>戦では、北の魔法使いですら敵わず、魔法使いの半数が石になりました。それを危惧したザラは、自分で<大いなる厄災>を破壊することを決意。その為には質のいいマナ石、つまり北の魔法使いの石が必要なのです。詳しくは前回の記事を読んでみて下さいな。

賢者の魔法使い達は、なぜか賢者のいうことは聞きます。いや、実際は賢者が「うわ~今日のミスラ、超カッコいいですね~!!!」と、涙ぐましいヨイショの成果なのですが…。ともあれ、魔法使い達のいうことをきかせたいのであれば、賢者の確保は必至です。

それが向こうからやっていたのですから、そりゃあもう万々歳でしょう。あわよくば、あれよあれよと西の魔法舎へ隔離したい。そんな思惑もあり、コルテーゼ城への入城を許可したのかも。

もうひとつの思惑としては、ザラにラスティカがいることを知らせたいから。ジルが賢者達と対面した時、ラスティカについては特に触れませんでした。が、ジルはラスティカの姿を知っているはずです。何故なら、ザラの部屋にラスティカの絵がずらーっと飾ってあるから。しかも喋る。よく喋る。

ジルは度々ザラの部屋を訪れており、当然ラスティカの姿を知っています。その本物が目の前に現れたのであれば、ザラに報告するべきでしょう。もしかしたらザラも会いたいかもしれないし。そもそも、五カ国和平会議の後に、ザラは中央の国に「ラスティカの身柄を西で引き取りたい」と、国王の直書で要求しています。そして、おそらくジルもそれは知っているでしょう。

この要求は断られましたが、それがなんと向こうからやってきた!こんな美味しい話はありませんね。もうずーーーっとコルテーゼ城に滞在してくれたってかまいません。ようこそ!西へ!お帰り!西へ!…って感じでしょうか?

こういった思惑があり、ジルは急に考えを改め、賢者たちを追い返すのではなく、コルテーゼ城に招待したのでしょう。なんか、裏で色々とやりすぎでは?

ザラがムルとシャイロックを警戒する

コルテーゼ城に立ち寄った後、ザラもといリリアーナはすぐに王宮へ戻る予定でした。しかし、予定を変えてザラはコルテーゼ城に一泊することにします。おそらくラスティカを遠くから見るためでしょう。急に想い人がやってきたので、すこしでもお傍に…と思ったのかも。

この時、ザラはムルとシャイロックを遠ざけるようにジルに頼みます。ザラはリリアーナに変化していますので、変化魔法が得意、かつ玄人のムルとシャイロックにバレるのを恐れたのでしょう。

ザラはご両親から隠されて生きていましたし、これまでも気づかれないようにひっそりと生きてきました。自身の魔法使いの気配を消すのが上手いのかも。とはいえムル&シャイロックは怖い。怖いったら怖い。

そのため、賢者一行は植物園の異変を調べてほしいと依頼されるも、ラスティカだけコルテーゼ城で楽器の調子を見てほしいといわれたのでした。まあ、ムルが気を効かせて帰ってきちゃいましたけど。

ザラの覚悟とミチルの予言

ザラがラスティカを遠くから見つめていた時にムルが帰ってきたので、邪魔が入ったとご立腹でしたね。このシーンで「すべて手に入れて見せる。北の国も、中央の国も、東の国も。賢者も、賢者の魔法使いも。」と覚悟を決めています。

なぜ南の国は手に入れないのか…特に国らしい軍事力がないからですかね?国家があるのかも謎ですし。ただ、その理論でいくと、北の国も同じような気はします。まあ、北の場合は魔法使いが軒並み強いので、掌握できればとんでもない軍事力にはなります。

もしくは…これは何の根拠もない呟きですが、ミチルの予言と関連しているのでしょうか?ミチルは「南の魔法使いを全滅させる」と予言されています。ひいいい。

この全滅とは、物理的に全て排除するのか、もしくは南の国自体が無くなり、「南の」魔法使いが存在しなくなるのか。もしザラが南の国が無くなることを知っていたとしたら、発言に南が含まれないのも納得できます。

じゃあどうやって予言について知ったんだよ!となりますが、恐らくノーヴァでしょう。ちょっと話が長くなるので、だいぶ端折って説明しますが、個人的に「<大いなる厄災>≒ノーヴァ」ではないかと考えています。

そして、アーサーの予言は<大いなる厄災>に起因するのではないか?とみられる描写がちらほらあります。アーサーがピンチの時に、オズが月に向かって「…おまえの思い通りになど、させるものか」とガン飛ばしていたりなど。

となると、ミチルの予言も<大いなる厄災>に起因するのかもしれません。で、もし<大いなる厄災>≒ノーヴァなのであれば、ミチルの予言について知っていても不思議はありません。

「南の国は近いうちに無くなるよ!」と、ノーヴァがザラに助言していたのかもしれなくもないのかもしれない!という妄想でした。これはね、マジで何も根拠がないロマン考察なので、絶対にハズれるという予言をここに残します!(どーん)

ミチルの予言や、ノーヴァと<大いなる厄災>の関係については、過去考察しているので、そちらも読んでみて下さい。

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西の魔法使い失踪事件

場面は移って、豊かの街。近頃、魔法使い達が相次いで失踪している描写が描かれています。これはノーヴァ達が、人造魔法使いの実験のために、地下水路で人造魔法使いVS魔法使いを行わせているためです。激やば。

白兵戦に慣れていないであろう西の魔法使いなんて、あっという間に石にされます。そしてその石は人造魔法使いやアルティマに利用されるのでしょう。激やば。

リケと国王が出会う

豊かの街で魔法使い達が失踪していた頃、リケはオズを探して彷徨っていました。そして辿り着いたのが、西の王宮の庭園です。そこでリケはひとりの老人と出会います。なんと、このご老人こそ、西の国の国王、アルベルト陛下です。

ハッキリと国王と述べられているわけではありませんが、「紙幣や硬貨で見たことがある」「天空離宮のアントニオに似ている」という事から、まず国王でしょう。アントニオは国王のいとこなので、なんとなく面影が似ているのかもしれませんね。

国王はなにやら悩み事がある様子。それをリケに打ち明けようとしたところ、急に1秒前までの事をきれいさっぱり忘れ、「わしはここで一体何を…」と言い始めたのです。Oh。

恐らくですが、国王にはザラによって何かしらの忘却魔法がかけられていたのでしょう。前回の考察で触れましたが、ザラはラスティカや自分の秘密を守るためなら、容赦なく対象を排除します。

今回も、国王が秘密を喋ろうとしたことで、自動的に魔法が発動したのでしょう。同じような感じで、第二部の中盤でシノがフィガロに記憶を消されていました。あんな感じで、一時的に忘却したのかも。

ザラと国王の関係

ひとつ気になるのは、国王はどこまでザラと関与しているのか。ヒントとなりそうな台詞としては「この世で見るさいごの景色にふさわしい」、「わしは自分の人生を生きてはこなかった。…生きられなかった。」という台詞。

明らかに自分の死を予感しているのですが、これは王位継承者が次々と亡くなっている為でしょう。誰かが国王の座を狙っているのは明白であり、最終的に殺されるのは自分であるとわかります。

そして「わしは自分の人生を生きてはこなかった。…生きられなかった。」という台詞ですが、一見すると、王として生きてきたため、自分の人生を生きられなかった、という意味にとれます。が、なんか国王ってザラと知り合いっぽいんですよね。

このあとしばらくすると、アルベルト陛下がザラに殺されてしまいます。そのシーンではアルベルト陛下がザラに命乞いをするのですが、ザラは「あなたには、良い思いをさせてあげたでしょう」と言うのです。

これだけではお互いに知り合いだと断定はできませんが、長い間、協力関係というか、脅迫関係だったともとれます。

また、ジルは国王が亡くなるまでは、ザラと会うために国王の寝所に出入りしていた様子です。ということは、ザラはちょくちょく国王に成り代わっていたのでしょうか?とはいえ、表舞台に立つようになったのは最近だといいますから、普段は裏から、ああしろこうしろと指示を出していたのかも。

ザラはずっと影から西の国の発展に貢献してきたといいます。ザラはやってることがぶっ飛びすぎてて忘れがちですが、れっきとした王族です。いわばアルベルト陛下のご先祖様。ザラとアリアの苗字はマスタンドレア。そして国王もマスタンドレア家の者です。まあ、直系かはわかりませんが。

なので、西の国で一番偉い国王でさえも、ザラには敬服しますし、西の将軍であるジルも、ザラによく従います。(内心どう思ってるかはしらん。)

こうして、ザラは400年にわたり、影から西の国を支配していたのでしょう。

リケが国王と出会ったそのあと、地下水道で東の魔法使い達が死闘を繰り広げたり、グレゴリーがザラに殺されかけたりなど、急展開がてんこ盛り。グレゴリーの件は、前回の考察で触れているので、そちらも読んでみて下さい。

そして、先ほど触れたようにザラが国王を殺害し、ザラことリリアーナが正式に西の女王となったのです。ここが要チェックポイント!戴冠式のエピソードです。

戴冠式と約束

ザラは国民と賢者の魔法使い達の前で演説をします。大まかな内容としては、賢者の魔法使い達と共に、西の国を五カ国の中心へと発展させていく、という内容でした。それもそれで、おいおいおいおいという感じですが、今回触れたいのはこちら。「私はコルテーゼの姫ではなく、すべての国民の女王となることを誓います。」という台詞。そう、誓っちゃってる。つまり約束しているのです。

ザラは見た目は人間のリリアーナですが、中身は魔法使いです。魔法使いは約束を破ると魔力を失います。ザラは命を賭して、女王であることを腹に決めたのです。途中リタイアはできません。

例えば、ザラの正体が西の国全土に知れ渡った場合。おそらくザラは民衆に罷免されるでしょう。女王の身分を剥奪された時、それでも彼女は魔力を失わずに済むのか。約束を破ったとしても、心次第で魔力を失わずに済んだ魔法使いもいるそうですが、ザラの覚悟は半端じゃありません。まず、魔力は失うんじゃないかなあ。

途中リタイアが許されなくなったことで、ザラの最期がとんでもないことになるんじゃないかとひやひやしてます。最期まで誇り高い西の女王であるのか。今後の展開が気になって仕方ないよどらえもーん!!!

ここからの流れは、どんどん物語がクライマックスへと向かっていきます。今のところ、ただただ面白さが爆発している状態なので、深掘りするエピソードはないかな?

ザラの推し活が極まった部屋で、ジルと対話するエピソードは、ザラを深掘りする上で要チェックですね。それと、リリアーナっぽい小鳥と、グレゴリーが遭遇するシーンも。これらは前回の考察で触れているので、まだ読まれていない方はそちらもぜひ。

ザラの正体がクロエ達にバレたり、歩く地獄が襲来したり、みんなで我らが魔法舎に帰還したり…といった感じで物語は一旦幕を閉じます。

そういえば、ザラは自分の正体を知る者を、片っ端から始末していたわけですが…クロエ達大丈夫なんですかね。だ、ダメそうでは?でも大丈夫!お師匠さんのラスティカが守ってくれるし、マブダチのオーエンも守ってくれるから!頼んだぜみんな!クロエの命と、イベント衣装の運命はみんなにかかっている!!

さいごに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!いやー、前後編にわたる、大ボリュームとなったザラ総まとめ。いかがでしたでしょうか?ここまで読んで下さり、感謝感謝です。

一旦、第二部までの内容をまとめましたが、ザラの物語は全く完結していません。この先も怒涛の展開がくること間違いなし。そしてこの記事のボリュームも怒涛の長さになること間違いなし!ザラ総まとめで同人誌ができそうだ!

またストーリーが追加されたら更新していくので、よければそちらもお付き合い下さいな。あと、ノーヴァとジルについてもまとめないとなあ。

それではまた次の考察で!

See You!

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