まほやくには色々と魅力がありますが、そのひとつが各キャラクターの魔法陣。それぞれ個性的な魔法陣を持っているので、戦闘時などに見るのが楽しいですね。
今回は各キャラクターの魔法陣に込められた意味とは?そして相棒同士で魔法陣を重ねてみると何かが起きる・・・!?などなど考察していきます。考察というより、色々やってみた系の検証ですね。
ここから先はネタバレが含まれる・・・かも?
それではレッツゴー♪
魔法陣とホロスコープ
各キャラクターの魔法陣に触れる前に、ホロスコープとの関係について触れてみます。私たちの世界には「宿命占星術」と呼ばれる占いがあります。自分を中心に、自身が生まれた瞬間の星々の位置を円状の表に書きこみます。そして自分と星の位置関係から、今後の自分の運命を読み解いていきます。
実は賢者の運命を、おそらくこの宿命占星術で占ったようなエピソードもあるので、時間があれば別の考察も読んでみてね。
この宿命占星術に使う円状の表を「ホロスコープ」と呼ぶのですが、これがまほやくの魔法陣にそっくり!
キャラクターの魔法陣単体だとそうでもないのですが、攻撃モーション時に、方角が書かれた外輪が追加されるとまさにホロスコープ!
もしかしたら、まほやくキャラクターは自身のホロスコープを魔法陣に使用しているのかもしれませんね。
オズ×アーサー
ここからは相棒ごとに魔法陣を見ていきましょう。まずはオズ×アーサーから。オズは赤くとげとげしい魔法陣ですね。勇ましいというか、反抗期まる出しというか笑。オズの敵には容赦ない攻撃的な性質を現しているのかもしれません。
対して、アーサーはお洒落なコーヒーカップに描かれてそうな紋様ですね。優雅な王族っぽいイメージです。オズもアーサーも、斜め45°の正方形が描かれています。これはあえて共通した四角を描いていそうですね。
では、オズとアーサーの魔法陣を重ねてみましょう。
正方形がぴったり重なって何だかいい感じ。アーサーの中央から伸びた細いくるんとした模様が蔦で、オズの中央から伸びてるトゲトゲが棘っぽい?新しい植物っぽい紋様に見えなくもない。が、何を意味しているかはわからん!
カイン×オーエン
お次はカインとオーエン。カインは眩しいくらい輝いている太陽色に、これまた太陽っぽい紋様が描かれてますね。作中でもカインの瞳は太陽っぽいというか、”蜂蜜と朝焼けの光を溶かして混ぜたみたいな、夏の花みたいな色”だったり、”カナリアの羽みたいで、日を浴びた柑橘類の皮の色”など、詩的で美しい言葉で表現されています。言ってたのオーエンなんですけどね。
また、太陽っぽい紋様であると同時に、中央の国章にもよく似ていますね。
カインは元騎士団長であり、今もアーサーの騎士として誇りを持っています。カインの魔法陣は、彼自身をよく表していますね。
オーエンは見てわかる通りオオカミがモチーフ。彼の魔道具であるトランクの中にはケルベロスがいますし、オーエンはオオカミを管理するような仕事もしていたので、縁が深いモチーフですね。魔法陣の外側は誰も寄せ付けないようなトゲトゲっぷり。トゲが沢山ついてる首輪に見えなくもない。
こうしてカインとオーエンの魔法陣を見てみると、ふたりの瞳の色そのものですね。では魔法陣を重ねてみましょう。
あ、合わない・・・笑。それはそれで因縁コンビっぽい気もしますね。オオカミの額に太陽が輝いて、何だか神々しくなりました。
リケ×ミチル
お次はリケとミチル。リケは今まで見てきた魔法陣と比べると、シンプルな八芒星ですね。というより、発展途中な感じ。リケは作中でも”清らか・無垢”などと表現されている通り、染まる前の布のように真っ新な存在として描かれています。この魔法陣をベースに、成長するにつれて変化していくのかもしれません。
また、キリスト教における八芒星は、東方の三賢者を導いた星として親しみがあります。イエスが誕生した時、占星術の学者である三賢者は祝福をしようと、イエスのもとへ旅に出ました。その道しるべとなったのが八芒星だったんですね。この星は”ベツレヘムの星”もしくは”クリスマスの星”と呼ばれています。
リケの使命は迷える人々を導くこと。道しるべとなる八芒星は、なんだかリケにピッタリな気がしますね。
ミチルの魔法陣について語るには、まずルチルの魔法陣を見てみましょう。ルチルの魔法陣はハートにぐるりと囲まれています。見るからに優しそうで温かみのある魔法陣ですね。
ミチルはハートが逆になっており、なんだかスペードっぽく見えます。スペードの意味は”剣・槍・死”など、なんだか攻撃的かつ物騒。ミチルは「南の魔法使いを滅ぼす」という予言を与えられています。もう不安しかない。どうかミチルが幸せになる未来を・・・どうか・・・。
ではリケとミチルの魔法陣を重ねてみましょう。
お。なんだかいい感じですね。先ほどミチルの魔法陣はスペードっぽくて不穏と言いましたが、こうしてみると花のようで美しいですね。素敵。
ルチルとミチルの魔法陣も重ねてみましょう。同系色で見づらいのはごめんね。
こちらも何だかいい感じ。外輪のぴょこっと出ている突起が、ルチルとミチルで上手くかみ合ってますね。
スノウ×ホワイト
お次はスノウとホワイト。パッと見よく似ていて反転しているような気がしますが、若干形や輝いている場所が違いますね。スノウ・ホワイトの名の通り、白く輝く魔法陣ですね。ちょーっと魔法陣に込められた意味は読み取れず・・・。皆さんにはどのように映ります?
それではふたりの魔法陣を重ねてみましょう。
おおー。何だか新しい紋様に見える。今回、スクショをそのまま半透明にして重ねていますが、しっかり線画に起こして重ねてみると、更にマッチした状態の紋様が見れそうですね。
ミスラ×ルチル
お次はミスラとルチル。ミスラの魔法陣は、ちょっと不気味な目がこちらを見ていますね。ミスラの厄災の傷は、眠れなくなる事。カッと見開いた目が、傷ともリンクしていそうですね。
また、ミスラの元ネタとなった”ミトラ神”を讃える、”ミトラ祭儀書”にはこう書かれています。
「千の耳と万の目を持ち、みごとなすがたをしていて、広くはるか遠くまでを見渡し、眠らず、つねに目覚めているお方よ!わたしたちは、あなたを祭ります。」
これを見ると、千里眼を持っていそうな神様ですね。元ネタとの関係もあり、目が魔法陣に描かれたのかもしれません。
ルチルの魔法陣は先ほども触れましたが、ハートが描かれていて優しい印象ですね。他のキャラクターではトゲトゲが描かれている事が多いですが、ルチルの魔法陣はほぼ全て丸っとした曲線の為、柔らかい印象です。
それではミスラとルチルの魔法陣を重ねてみましょう。
たぶん、あってない笑。ふたりともびっしりと線が描きこまれているので、重ねて映える感じではなさそうですね。それぞれの魔法陣の完成度が高い故でしょう。それはそれで素敵ですね。
ブラッドリー×ネロ
お次はブラッドリーとネロ。ブラッドリーは外輪の装飾が多いので、全体像が確認できる画像も見てみましょう。中央には特殊な形の六芒星があり、外輪からにょきっと矢印が生えてますね。何となくですが、全体を見るとコンパスっぽい?
ブラッドリーの親愛エピソードのタイトルは「運命の脱獄者」。元々強いわけではなかったブラッドリーは、強者を倒し生き抜いてきました。本人はこうも語っていますね。「俺は脱獄者だ。自分の運命って檻を何度も破ってきた。」
自分の行き先は自分で決める、という意味では、自分だけのコンパスを持っている、とも言える・・・かどうかはあなたの判断に任せます。後ほどファウストの時に触れますが、外輪の矢印は指導者やボスを意味するのかもしれません。
ネロの魔法陣は他のキャラクターとは一線を画してますね。中央に円があり、それと距離を置くように正方形が重なり合ってます。こんな目玉焼きみたいな、ガレットみたいな魔法陣があるとは。
他人と適度に距離を置くのを好むネロらしくもありますね。魔法陣の下から、にょきっと生えてる棒はなんだろうか。もしかして、この魔法陣ってフライパンなんですかね?下の棒が持ち手で、でっかい目玉焼きないしガレットを焼いているという・・・え?笑。
ではブラッドリーとネロのフライパン・・・じゃなくて魔法陣を重ねてみましょう。
けっこうかみ合っているのでは?ギザギザ部分が上手く重なり、美しい模様を描いています。ネロの魔法陣により、中央に円が描かれたため、よりコンパスっぽいような気もするようなしないような。
ちなみに、ネロの魔法陣が”ルブ・エル・ヒズブ”というシンボルに似ているのですが、たぶん関係ないんじゃないかな。どうかな。
ファウスト×レノックス
お次はファウストとレノックス。ファウストの魔法陣は、中央に閉じた瞳が描かれており、涙を流しています。それを取り囲むような三角形は、おそらく本来は綺麗な六芒星なのでしょうが、だいぶ欠けていますね。
アレクとの事件もあり、心の傷と共に、もしかしたら魔法陣が欠けたのかもしれませんね。もしくは、もとからそういった運命を背負っていたか・・・。
外輪はブラッドリーとよく似ており、ブラッドリーが矢印2本だったのに対し、ファウストは4本です。東西南北どこにでも行けそうですね。対して、ブラッドリーは前後の2本のみなので、一本道を真っすぐ進んでいるようにも感じます。
ブラッドリーはかつて盗賊団を率いていたボスであり、ファウストもかつて革命軍の魔法使いを率いていた指導者です。もしかしたら先陣を走る者、ということで外輪に矢印が描かれているのかもしれませんね。
レノックスは遠目にみると羊っぽい?角が片方だけベタ塗りされているので、ちょっとわかりづらいかもしれませんが、向かって左側の角部分は、羊っぽいらせん模様の角ですね。外輪はファウストとほぼ同じですが、矢印ではなく四角が生えています。
ファウストの矢印が、前進を現しているのであれば、レノックスの四角は停止を現しているようにも感じます。レノックスは、かつて”ファウストを守れなかった”という後悔に囚われ、前に進めていない状態です。それを現した魔法陣なのかも?・・・幸せになってね。
では、ファウストとレノックスの魔法陣を重ねてみましょう。
正直、そんなにマッチしている感じではなさそう。ですが、羊に目が生まれて可愛くなりましたね。一つ目ですけど。
ヒースクリフ×シノ
お次はヒースクリフとシノ。ヒースクリフの魔法陣はてっきり時計になるかと思っていましたが、かっちりきっちりとした四角で描かれていますね。アーサーの魔法陣にほんのり似てるかも?
シノは中央に小さな花模様がありますね。二人が幼いころ喧嘩した際に、シノがヒースに花を送ったエピソードを何となく思い出しました。この中央の花模様は、実はオズとほぼお揃いです。オズの方がトゲトゲしてますね。
中央の国の王子であるアーサーは、東の国の領主の息子であるヒースと対比して描かれており、それぞれの守護者であるオズとシノも、立場を意識してキャラデザされているのでは?と以前に考察しました。もしかしたら、魔法陣もこの関係性を意識しているのかもしれませんね。
それでは、ヒースクリフとシノの魔法陣を重ねてみましょう。
おお。結構かみあってますね。中央にはゲームの十字キーのような模様が生まれています。それぞれ全く異なる魔法陣なので、一見、かみ合わないと思っていましたが、意外とマッチしましたね。さすが幼馴染。
ついでにアーサー×ヒースクリフ、オズ×シノの魔法陣も見てみましょう。
アーサーはくるんとした曲線があるものの、基本は四角ベースなので、ヒースクリフの魔法陣ともかみ合いますね。オズとシノは、中央の花部分が類似しているだけあり、花を中心によくまとまっています。これはこれでアリ。
シャイロック×ムル
お次はシャイロックとムル。シャイロックの魔法陣は、他のキャラクターと比べても独特です。中央から左右に初心者マークみたいな紋様が伸びてますね。例えが酷い。これは刃なんですかね。
四隅に描かれている四角は何を表しているのか。チェス盤のようにも見えなくもないですね。シャイロックの部屋にはチェス盤があったと思いますが・・・。90°回転してみると、ハートをナイフで突き刺してるように見えるような、見えないような。
シャイロックとムルのコンビ名は「愛憎」。ハートをナイフで貫くなんて、まさに愛と憎しみ。シャイロックの元ネタとなったヴェニスの商人では、商人シャイロックが、アントニオの心臓の肉を切り取ろうとするシーンが有名です。諸々含めて、この魔法陣が描かれたのかもしれませんね。
ムルの魔法陣は、THE☆ムルですね。三日月を中心に、月の満ち欠けが描かれています。そういえば、1周年ストーリーのキービジュアルや、サントラCDのパッケージにも、魔法陣と共に月の満ち欠けが描かれていましたね。
では、シャイロックとムルの魔法陣を重ねてみましょう。
かみ合ってる感じではないような、意外とかみ合ってるような。シャイロックの刃?部分が、ムルの八芒星とハマってますね。しっかりと線画を起こしてから重ねてみると、もっと綺麗な紋様が浮かびそうな気がします。
クロエ×ラスティカ
お次はクロエとラスティカ。クロエはパッと見、規則正しい正方形かな?と思いきや、中央から左右に伸びる線がぐにんと揺らいでますね。外輪にはマチ針のようなものが上下左右に刺さっています。何だろう、針山とかなのかな。
ラスティカはわかりやすく鳥がモチーフになっていますね。花に留まる鳥のようにも見えます。見方によっては鳥籠の中の鳥にも見えますが、特段ネガティブな印象はないです。
では、クロエとラスティカの魔法陣を重ねてみましょう。
おおー結構フィットしていますね。外輪についているクロエの丸と、ラスティカのちょい棒がいい感じに重なってますね。中の紋様も、複雑ながらも綺麗に整っているように見えますね。
フィガロ
最後にフィガロの魔法陣を見ていきましょう。4つのハートが組み合わさり、四葉のクローバーが描かれていますね。四つ葉のクローバーは古来から幸運・幸福をもたらすと言われています。
マックスウェル著”植物性奇形学、植物の通常の構造からの主要な逸脱の説明(1869)”においてはこう述べられています。
四葉のクローバーは満月の夜、魔女たちによって集められる。日中、若い娘たちが完全なる幸福のしるしを探求している間に、彼女たちはそれをバーベナその他の原材料と混合する。
Vegetable Teratology, An Account of the Principal Deviations from the Usual Construction of Plants. London: Robert Hardwicke. pp. 356
フィガロはメインストーリーでも、幸福や愛について葛藤している姿が描かれています。幸せになりたいけれど、方法がわからない・・・。愛の意味がわからない・・・。そんなフィガロの魔法陣が四つ葉のクローバーなのは、ピッタリな気がしますね。幸多からんことを。
フィガロは色々な魔法使いと魔法陣を重ねてみましょう。まずはオズから。
四葉を取り囲んでいる正方形が、オズの魔法陣とピッタリ重なっていますね。オズが茨のとげなら、フィガロはかわいらしい四葉?
次はフィガロとファウスト。
四葉に目ができた・・・。ファウストの魔法陣単体だと、ちょっと不気味感がありましたが、四葉パワーで可愛らしくなりましたね。本編ではフィガロアレルギーを発祥してカリカリすることが多いですけども。
最後にフィガロとスノウホワイト。
うん、よくわからん笑。さすがに3人重ねると何が何だかですね。ただ、もやもやっと光に良い感じにムラがあり美しい。
さいごに
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!お楽しみいただけましたか?
今回はいつもの考察みたいに、何かしらの結論を出すというよりは、とりあえず検証してみよう!という趣旨でした。意味があるかわからないけど、魔法陣を重ねてみましたが、美しい紋様が浮かぶペアもあったりして、意外と楽しかったです。
みなさんも自分なりに魔法陣を楽しんでみて下さい!
それでは、次の考察で~。
See You!
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