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スノウ・ホワイトに宿る綺麗なグリム童話「しらゆきとべにばら」を読み解く!熊パーンチ!

北の国の老魔法使い、スノウとホワイト。ふたりの原案となった物語は何か?原案からどんなオマージュをされているのか?じっくりと考察していきたいと思います!

ここからはネタバレが含まれるのでご注意を!

それではレッツゴー♪

原案は何?

スノウとホワイトの原案となった物語は何でしょう?「Snow/雪」・「White/白」から連想される物語といえば「白雪姫」ですね。白雪姫もスノウ・ホワイトの原案と思われますが、実はもう一つ原案と思われる物語があります。

白雪姫はドイツの民話で、グリム兄弟が書いた物語として有名ですね。ドイツ語のタイトルは「Schneeweißchen」、直訳すると雪白という意味ですが、「Schneeweißchen/白雪姫」と訳すのが一般的ですね。

この「Schneeweißchen/白雪姫」と類似したタイトルの物語、しかも同じグリム童話である物語があります。それが「しらゆきとべにばら」という、ふたりの姉妹の物語です。タイトルは「Schneeweißchen und Rosenrot」。「Schneeweißchen/雪白」の部分は白雪姫と一致していますね。

キャラクターの根幹の性格は、この「しらゆきとべにばら」をモチーフとされている様子ですので、今回はこの物語との関係を考察していきます。

余談ですが、まほやくでは双子の名前を呼ぶとき、スノウを先に呼び「スノウ・ホワイト」と呼ぶことが多いですね。これは直訳の「Schneeweißchen/雪白」に倣って順序を意識しているのかもしれません。まあ語呂がいいだけ、というのもありますが。

しらゆきとべにばら あらすじ

写真提供:Snow White & Rose Red | petzoj | Flickr

ふたりの姉妹と優しい熊

昔々、小さな小屋にお母さんと暮らすふたりの姉妹がいました。姉妹の名前はしらゆきとべにばら。いつも一生懸命で元気な、世界で一番かわいい子どもです。ふたりはとても仲良しで、「これからもずっと一緒よね」「そうよ。生きている間、ずっと一緒よ。」と語らうほど。ふたりはよく森で果実を摘んだり、動物に餌をあげたりして、穏やかに過ごしていました。

ある夜、一家が家でくつろいでいると、誰かがドアをノックしました。ドアを開けると、そこには熊がいたのです。びっくりしたしらゆきとべにばら。しかし熊は「こわがらないで。みなさんを襲うつもりはないんです。凍えかかっているので、少し身体を温めさせてもらえないかと思ったのです。」と言いました。

お母さんは熊を気の毒に思い、家の中に入れてあげました。火の前で身体を伸ばしている熊。初めは怖がって身を隠していたしらゆきとべにばらも、次第に熊に心を許し、背中に乗ったり引っ張ったりと、いたずらをします。それでも熊は気が良いので、されるがままのんびりしていました。たまに「勘弁してくれ」なんて小言をもらしながら。

それから冬の間、熊は毎晩ふたりの家を訪れ、暖炉の前でゆっくりとし、ふたりに好きなようにいたずらをさせていました。みんな熊にすっかり慣れ、友達となったのです。

意地の悪い小人との出会い

春が来ると、熊は森に戻っていきました。春夏の間は、悪い小人から宝を守らなければならないそうです。

それからいくらもたたない頃、しらゆきとべにばらは森で小人を見つけました。小人は自分の髭が木の裂け目に挟まり、身動きがとれないようです。小人はふたりを睨み、「こっちにきて助けろ」と言います。

ふたりは頑張りましたが、髭がしっかり挟みこまれていたので引き抜けません。なので、しらゆきはポケットからハサミを取り出し、髭の先を切って小人を助けました。しかし、小人はお礼を言うことなく「オレの髭を切っちまうなんて!」と文句を残し、姿を消しました。

物語の終幕

それからふたりは2度、小人を助けますが、毎回小人はお礼も言わずに文句を言います。しかも、真珠や宝石が入った袋を抱えている様子。2度目に小人を助けた後、また小人と遭遇したふたり。小人は空き地で宝石を並べていました。ふたりはキラキラ光る宝石をじっと見つめます。

「なに突っ立って見てるんだ。」と小人がいつものように悪態をついた矢先、顔色が変わりました。黒い熊が森から駆けだしてきたのです。「どうか熊どの、お助けを!宝は全てあげます!食べるなら、そこの小娘ふたりを食べて下さい!」

しかし、熊は耳をかさず、小人に前足をくらわしました。小人はそれきり、動かなくなりました。

しらゆきとべにばらは、恐ろしさに逃げ出そうとしますが、「しらゆき、べにばら、怖がらなくていいよ。」という熊の声に、彼は自分たちの友達だと気づきました。熊はふたりのそばに行くと、突然に皮が脱げ、美しい王子の姿となりました。熊は小人に宝を盗まれ、呪いをかけられていたのです。

しらゆきは王子と結婚し、べにばらは王子の弟と結婚しました。お母さんはしらゆきとべにばらのそばで平和に暮らしました。窓のそばには二本の薔薇の木を植え、毎年とても綺麗な赤と白の薔薇を咲かせるのでした。

オマージュされた内容

仲良しな双子

スノウ・ホワイトは自他ともに認める仲良しな双子です。双子の願いは、ずっとふたりが一緒にいること。(基本的には。)その仲良しぶりは、しらゆきべにばらから受け継がれています。

いたずら好きなところも受け継がれており、しらゆきべにばらは熊にしょっちゅういたずらをしていました。スノウホワイトの場合は、いたずらというより弱ったふりをすることが多いですかね。

また、しらゆきべにばらは、母から「ふたりで分け合うのよ」と言われており、常にふたりで半分こしていたと思われます。これもまほやくに受け継がれ、スノウ・ホワイトはよくふたりでお菓子など半分こをしますね。ホワイトが死んでからは、スノウの魔力を半分こすることになりましたが。

しらゆきべにばらは「生きている間はずっと一緒」という台詞を残していましたが、それはまほやくでもオマージュされているようです。ホワイトはスノウに殺されて幽霊となってしまいました。つまり、生きている間はずっと一緒だったわけです。

ホワイトが死んだ後も、幽体を維持するためにスノウとずっと一緒にいることになるでしょう。しらゆきべにばらのように。

真珠とやかんと熊

しらゆきべにばらには、いくつかアイテムがでてきます。家族が使用していた、よく磨かれて黄金のように輝くやかん、小人が盗んだ真珠など。そして、重要な登場人物の熊。これらは、まほやくでちょっとしたエピソードとしてオマージュされています。

真珠売りとティーポット

育成スポット「氷の町」のエピソードにて、子どもをだしに村に住まわせて貰おうとしている男女をみて、ブラッドリーがこういいます。「真珠好きの金持ちの家には、真珠を売りに商人がやってくんだよ。真贋問わずにな。」

これはスノウ・ホワイトが子ども好きだという噂を聞きつけ、見ず知らずの子どもを自分たちの子どもだと偽り、村人に取り入ろうとしている姿を見抜き、皮肉を言っているんですね。

しらゆきべにばらでは、小人が熊のもとから真珠を盗み出していました。そこから着想を得てオマージュされた台詞ですね。

ちなみに、スノウ・ホワイトの自室をみると、ピンク色の真珠のようなものが見受けられますね。ティーポットも金の装飾が施されており、サイズも通常のモノよりふた回りくらい大きいので、やかんをイメージしているのかも?インテリアも、しらゆきべにばらを意識しているのかもしれません。

熊よけ

しらゆきべにばらに登場した心優しい熊。彼もちょっとしたエピソードでオマージュされています。「氷の町」のスポットエピソードにて、オーエンに怯えた街の人が、スノウ・ホワイトにもらったステンドグラスのお守りを、まるで熊よけの鈴のように使っています。

しらゆきべにばらでも、熊に怯える双子や小人の姿が描かれていますので、そこからオマージュされたエピソードですね。まほやくでは無事にオーエンを追い払うことができました。

さいごに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

しらゆきべにばらは最初から最後まで、童話らしい綺麗なお話でしたね。これを揶揄してか、フィガロはこんな台詞を作中で残しています。

スノウ・ホワイトの大喧嘩と、しらゆきべにばらを比較して暗に指しているのですが…まあ読みごたえはありますが当の本人たちはたまったもんじゃありませんね笑。

しらゆきべにばらでは、スノウ・ホワイトの「双子」と「光の面の性格」を形作っていました。もう一つのメインモチーフ、白雪姫では「外見」と「闇の面の性格」を形作っています。次回は白雪姫を考察していくこととしましょう。

それでは、また!

参考文献

グリム兄弟『白雪と紅薔薇(ばら)』 | LIBRAL

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