毎年、エイプリルフールに特別なストーリーを公開してくれるまほやくくん。今年は海賊がテーマ!大航海時代に胸が踊る賢者様も多いはず!
今回は人物相関図や、ちょっとした小ネタ、時代背景、そしてタイトルの「スクアーマ」の意味について考えていきたいと思います。ここからはネタバレが含まれますのでご注意を!
それではレッツゴー♪
人物相関図
まずは人物相関図を見ていきましょう!ちょっと構図の関係で、全ての関係を記載することは無理でした…そりゃあ22人もいるからな!無理だ!(でーん)こんな感じなんだ~と楽しんでいただけますと幸いです。
こうしてみると、本編とはあえて逆を意識して設定されている人もちらほらいますね。スノウ・ホワイトに関しては、本編ではホワイトが亡くなっていましたが、イベストではスノウが亡くなった(実際は亡くなっていない)とされていました。
また、本編には登場していませんが、カインとオーエンに関しても立場が逆になっていますね。オーエンは自分の目をカインから奪い返そうとしています。本編だとカインが取り返そうとしているので、これも逆を意識されていますね。他にも面白い関係性になっているので、ぜひチェックしてみてね。
また、公式Twitterで詳しい人物紹介がされています。こちらも要チェックだ!
【紹介①】
— 魔法使いの約束【公式】 (@mahoyaku_info) April 4, 2023
イベント「シー・ローバー・スクアーマ」開催中🏴☠️
本日は海賊とフォルモーント・ネービーのみなさんをご紹介!#まほやく #まほやくパイレーツ pic.twitter.com/13tPITgKIE
ブラッドリーとネロの関係
今回のイベストでフューチャーされたのが、ブラッドリーとネロの関係性。イベストではネロが海賊団に入りたての新人として描かれていました。
本編でもブラッドリーの盗賊団に、ネロが新入りとして加入したあたりのエピソードが語られていましたね。もしかしたら、本編でもイベストのようにネロはブラッドに可愛がられていたのかも。
イベストでは、過去に本編で描かれたふたりの姿を、セルフオマージュしているシーンがいくつかありますので、チェックしてみましょう!
「生きたい」と「死なせたくない」
1.5部メインストーリーにおいて、新入りのネロとブラッドリーの会話シーンが描かれています。戦いの後なのか、ふたりとも満身創痍な状態です。そこでの会話がこちら。
ネロ「どうか…生きて帰ってください…。」
ブラッドリー「馬鹿野郎。俺様は他人に幸運を譲られたりしねえんだよ。」
ー中略ー
ブラッドリー「死にたくないと言え。さもなきゃ、死んでほしく無いと言え。」
ネロ「…。…死んでほしくない。」
ブラッドリー「あっはっは!じゃあ、生きて帰んねえとな!大勝負の度に、この指輪を嵌めに来いよ!」
ネロが自分が生きて帰る事より、ブラッドリーに生きてほしいと願っていることがわかるシーンですね。それなのに、毎度毎度、死に急ぐブラッドリーにネロがハラハライライラすることになるのですが、それは別の考察を読んでみて下さい。
傲慢で尊大だけれど、組織をまとめる力がある元盗賊団のボス・ブラッドリー。そしてブラッドリーの元相棒で、今は盗賊から足を洗った料理人・ネロ。彼らの過去に一体何があったのか、これからの展開はどうなるのか、じっくり考察していきます!ここ[…]
このシーンをセルフオマージュしているのが、こちらのイベストシーン。ムルに攫われたネロを追いかけて、ブラッドリーと賢者が追いついたシーンです。
ブラッドリー「もう一度、てめえの言葉で聞かせな、ネロ。てめえがどうしたいのか。ちゃちな嘘でごまかすんじゃねえぞ!」
ネロ「俺…、俺…は…。俺だって…。生きたい…。…決まってんだろ!?俺だって、本当はキャプテンと、団のみんなと旅を続けていたい、飯だってもっと作りたい!だから、がんばったんだ。がんばって、がんばって、やっと諦めたのに、二回もこんなこと言わせんなよ…っ!」
本編では「自分が生きたい」とは言えなかったネロですが、イベストでは大声で言えましたね。本編のネロが、今はどう考えているのかはわかりません。できれば自分のことも大切にできるようになって欲しいですね。
午睡の夢
もうひとつ、セルフオマージュではないのですが、本編と関係しているシーンをご紹介。
まずは本編ですが、2周年ストーリーにおいて、弟子についてブラッドリーとネロが会話しているシーンです。それがこちら。ブラッドリーの台詞ですね。
もし、自分の生涯を明け渡して、生き様を繋いでいける相手がいるなら、何かが満たされるような気がする。そういう、おかしな夢さ。
ー中略ー
午睡の夢だ。もう醒めた。
2周年イベントストーリー第9話
ブラッドリーはネロに生き様を継いで欲しいと思いつつも、それはもう諦めた様子。「午睡の夢」として、ちょっと自分を皮肉った言葉を残していますね。
これに関連しているのが、イベントストーリーで賢者が夢から醒めたシーンです。それがこちら。
賢者「ブラッドリーがキャプテンで、ネロを一人前の海賊…えっと、海の盗賊みたいなものに育ててやる!って、はりきってました。」
ブラッドリー「…はっ!そいつは確かに夢で間違いねえな。夢じゃねえと、ありえねえ話だ。」
イベントストーリー「シー・ローバー・スクアーマ」15話
2周年ストーリーで「午睡の夢だ」と言い放ちつつも、若干、未練はありそう。果たして、このあたりのブラッドの感情が昇華されることはあるのでしょうか。この先の展開も楽しみですね。
ネロとブラッドリーの関係だけでなく、他のキャラクター達も本編の関係を意識して描かれているので、ぜひ注目してみて下さいね。
イベストの背景
お次は背景イラストについて。今回のイベストでも、綺麗な背景イラストが描かれていましたね。それらに、今までのイベストのアイテムなどが映りこんでいるので見てみましょう!
こちらはブラッドリー率いる死の海賊団の船上です。画面左下に、本編でネロの魔道具であるカトラリーや、ブラッドリーのアミュレットである地底湖の石が見えますね。カラフルな瓶は結晶パウダー(大)でしょうか?く、くれ!笑
他にもフライドチキンや、ブラッドリーが愛用していそうな長銃などありますね。全体的に、船長であるブラッドリーのお気に入りが散りばめられている印象です。
こちらはフォルモーント島。これでもか!というくらい、過去のイベストのアイテムが散りばめられていますね。いくつかピックアップしてみましょう。
画面左のライオン像は、イベントストーリー「夢守る曲技団のファンタジア」に登場したライオン像でしょう。お座りしている姿が可愛いですね。
画面右の青い壁には「Northern Hotel」と書いてありそうですね。直訳すると、北のホテル。これはイベントストーリー「妄念眠る宿屋のファンタジア」に登場する、北の国のホテル、もといスノウ・ホワイトの別荘でしょうか。イベストでは別荘に名前は無かったので、Northern Hotelと表記したのでしょう。
まほやく世界は文字が右から左へと書かれていますが、ここは賢者の夢の中の世界なので、私たちの世界と同じように左から右へと文字が書かれているのも特徴ですね。
他にも沢山、過去のイベストからアイテムが描かれていますので、ぜひチェックしてみて下さい。
ちなみに、画面下の手配書ですが、始め猫耳のキャラクターに見えたのですが、これ解像度低いブラッドリーなんですね。猫耳キャラなんて出てきたっけ…?としばらく頭を悩ませたのは内緒です★
時代背景
お次はシー・ローバー・スクアーマの時代背景について触れていきましょう。イベストではブラッドリーを始め、数々の海賊達が登場しました。
私たちの世界における海賊の黄金期は1716年~1726年頃。1714年にスペイン戦争が終結すると、用済みとなった水兵達は仕事を追われました。その水兵たちが次々と海賊になったのです。
しかし、それを危惧したヨーロッパ諸国は海軍を強化。次第に海賊達はカリブ海から追いやられる事となります。パイレーツ・オブ・カリビアンで描かれている世界も、ちょうどこの時代ですね。
この頃、カリブ海近郊のいくつかの島国はイギリス領となっており、イギリス海軍が海賊に対して猛威を振るっていました。イギリスは島国ということもあり、海から侵略を受けることが多いため、海軍がめちゃくちゃ強いのです。ヨーロッパ諸国中、最強との呼び声も上がるほど。そういえば、パイレーツ・オブ・カリビアンでも、イギリス海軍が活躍していましたね。
イギリス海軍は「ロイヤル・ネービー / Royal Navy」と呼ばれ、紺色は海軍を象徴する色となっています。イギリス海軍の制服が紺色だったんですね。現代では、アメリカ海軍も「USNavy」の名で知られています。
まほやくのイベストでは、ムル達が所属する海軍は「フォルモーント・ネービー」と呼ばれています。ネービーは海軍を現し、また、ムル達の衣装も紺色がテーマカラーとなっています。ちょっとイギリス海軍っぽいですね。
イベスト世界は、過去に大嵐が襲った影響で、大部分の陸が海に沈み、島々が残りました。カリブ海も数々の島国に囲まれ、そしてかつて海賊たちが黄金時代を極めた海です。イベストの世界観は、カリブ海をイメージして描かれたのかもしれませんね。
おまけで、軍の一般的な階級表を載せておきますね。当時の階級表ではないのですが、世間的には、おおまかにこんな感じでしょう。
士官 | 将官 | 海軍大将(ムル) |
---|---|---|
海軍中将 | ||
海軍少将 | ||
佐官 | 海軍大佐 | |
海軍中佐 | ||
海軍少佐(ホワイト) | ||
尉官 | 海軍大尉 | |
海軍中尉(ヒースクリフ) | ||
海軍少尉 | ||
准士官 | 海軍兵曹長 | |
下士官 | 海軍上等兵曹 | |
海軍一等兵曹 | ||
海軍二等兵曹 | ||
兵 | 海軍水兵長 | |
海軍上等水兵 | ||
海軍一等水兵 | ||
海軍二等水兵 |
こうやってみると、ムルはいかに偉い人かよくわかりますね。エイプリルフールのイベストでは、ムルはいつも偉い人なのですが、ここでも彼は偉かった!
ちなみに、現日本は、軍ではなく自衛隊なので「1等海佐」「2等海尉」なんて呼ばれ方をしています。現イギリスは、ほぼほぼ階級の呼称は表と同じですが、NATOに加入しているため、NATO独自の階級呼称もあります。気になる人はググってみてね。
タイトルの意味
最後に「シー・ローバー・スクアーマ」の意味について考えてみます。まず「シー・ローバー」とは、「sea robber/海の略奪者」で、海賊を意味します。海賊と言えば「pirate’s/パイレーツ」を思い浮かべますが、どちらも同じ意味です。一般的にはパイレーツをよく使いますね。
「sea robber/海の略奪者」ではなく「see rover/海の流浪者」も、海賊という意味で使われます。ただ、「rover/ローバー」は宇宙探査機のローバーも意味します。あまりポピュラーではありませんが、「Underwater Rover/水中探査機」という言葉もありますね。
まほやくではあえてカタカナで表記してありますので、もしかしたらrobber・roverのどちらの意味合いもあるのかも?ブラッドリーは宝珠を探していましたし、スノウもホワイトを探して海を渡っていました。「see rover/海の流浪者」の意味も似合いそうですね。
次にスクアーマですが、英語やイタリア語で「squama/鱗」という意味です。語源はラテン語の「squāma」で、同じく鱗という意味です。ラテン語は古語であり、英語などを始めとした、様々な言語の元となっているのです。
イベストには首に鱗状の紋章があるスクアーマ達が登場します。「シー・ローバー・スクアーマ」とは、海賊たちの、ひいては海を彷徨うスクアーマ全てを指す言葉なのかもしれませんね。
さいごに
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!お楽しみいただけましたか?
ストーリーも面白かったですが、ミニゲームやキャラクターの新モーション、劇中曲も素敵でしたね!運営さんたちありがとう!個人的にはミニゲームがめちゃくちゃ楽しくて、ずっと砲台を打ちまくってました。あれ気持ちいい!
来年も楽しいエイプリルフールを迎えられるよう、まほやくを応援していきましょう!
それでは、また!
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