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ルチルには青い鳥は必要ない!わんぱく少年はまほやくで立派な青年へと成長した!

はじめに

スマホゲーム「魔法使いの約束」に登場するキャラクターは、有名文学作品をオマージュし、立場や性格が形作られています。今回は南の魔法使い、ルチルについて考察していきます。ミチルについての考察は、また別記事にて。多少のネタバレが含まれますのでご注意ください。

「青い鳥」とは?

概要

ルチルとミチルのモチーフとなったのは、メーテルリンク著の「青い鳥」という童話劇と言われています。この「青い鳥」は、1908年に発表され、以降舞台を始めとし、小説、映画、アニメなど、世界中でメディア化された有名な作品です。あなたも「青い鳥を捕まえると幸福になれる」という話をきいたことはありませんか?このジンクスは、メーテルリンクが書いた「青い鳥」の物語からきていると言われています。

作者

作者は、モーリス・メーテルリンク。1862年にベルギーのガン市(ヘント市)に生まれました。実家は由緒ある家柄で、当時において裕福な家庭です。はじめ法律を学んでいましたが、やがて文学に転じ、1949年、87歳で亡くなるまで第一線で活躍し続けた天才者です。その活躍は詩人、劇作家、エッセイスト、哲学者など多岐に渡ります。1911年にはノーベル文学賞を受賞。事実上、世界に認められた文学者なのです。

あらすじ

あるクリスマスイブの夜。チルチルとミチルという二人の幼い兄妹がベッドに寝ていました。兄妹の家庭は決して裕福ではなく、今年のクリスマスにサンタさんは来てくれそうにありません。少ししょんぼりとしていたところ、外から賑やかな声が聞こえてきます。窓から兄妹が覗くと、向かいのお金持ちの家で、豪勢なクリスマスパーティが開かれていました。

羨ましそうに眺めていたところ、急に兄妹のもとに年老いた妖女がやってきます。妖女は兄妹にこうお願いしました。「青い鳥を探してほしい。わたしの小さな娘がひどく患っていて、その娘のためなんだ。」(ちなみに、この時点で青い鳥には特に意味はありません。この娘さんは身体的な病気というより、綺麗な青い鳥が欲しくてねだっている、という状況。娘さんの願いを叶えて欲しいというお願いです。)

妖女はこれからの旅に必要だからと、チルチルに大きなダイヤモンドが飾られた青い帽子を渡します。ダイヤモンドをくるくると回すと、不思議なことに、飼っていたイヌとネコが喋りだし、パン、砂糖、火、水、光の精霊が見えるようになりました。青い鳥を捕まえる鳥かごを持ち、イヌとネコ、精霊たちと共に、兄妹は青い鳥を探すために不思議な国々を冒険することになりました。

「思い出の国」、「幸福の国」、「未来の王国」など実に様々な場所を訪れた兄妹。兄妹は旅の中でであった人たちに大切な事を沢山教わります。ただ目に見えるものだけが世界ではないこと。健康である幸福、両親を愛する幸福…きちんとみれば、すぐそこ、家いっぱいに幸せが溢れていること。兄妹は親切な精霊達に見守られ、いくつもの経験を得ます。

しかし、どうしても青い鳥はみつかりません。1年探しましたが見つからず、兄妹は家へと帰ってきます。するとどうでしょう。1年前はクリスマスイブの夜に、豪勢なパーティを羨んでいた兄妹の目には、前は真逆に見えていたいつもの家が輝いて見えるのです。もう、他人を羨んで、自分の目の前にある幸福が見えなくなっていた二人ではありません。

そこに、お隣りに住んでいるおばあさんがやってきました。おばあさんの娘は前からチルチルの飼っている鳥を欲しがっていました。それを知ったチルチルは、娘さんに鳥をあげることにします。すると、1年越しに見た鳥は、出かける前よりもずっと青くみえるではないですか。今まできちんと見ていなかったから気づけませんでしたが、青い鳥はすぐそこにいたのです。遠くを探さなくても、幸せはすぐそこにある。こうして兄妹の青い鳥を探す旅は、無事おわりを迎えました。

青い鳥のチルチル

外見

青い鳥に登場するチルチルはふたり兄妹の兄です。年は9歳くらい。服装は青の半ズボンに、淡い青の上着、白い靴下にシカ皮の靴。髪の色は作中では名言されていませんが、メディア化されるときは金髪か茶髪が多いようです。9歳ということもあり、まほやくのルチルと外見の共通点は少なそうです。

性格

チルチルは、物おじせず、物事を真っすぐ受け止める純粋な性格です。とても勇敢で、大勢の敵に囲まれても決して逃げず、怯える妹のミチルを下がらせて自分が戦う、妹思いの一面もあります。思ったより手が出るのがはやく、騒がしい飼い犬をペシッと叩いて黙らせることも。

まほやくのルチルと基本的な性格はとても似ているようです。ルチルは穏やかな性格ですが、ミスラに対してはたまに手が出てしまうこともしばしば。(ほぼミスラの自業自得ですが。)青い鳥のチルチルが立派に成長すると、ルチルのような青年になるのかもしれませんね。

まほやくルチルとの関り

小さな幸せを感じられるようになった

まほやくルチルは南の国の魔法使いです。南の国は文明の発展が他国に比べて遅く、牧歌的な生活を営んでいます。生活は決して裕福ではなく、また娯楽に溢れているわけではありません。それでもルチルは南の国での生活を楽しんでいます。ごはんがあること、家族や友人がいること、星や風があること。こういった目の前にある幸せが見えているからです。

これは「青い鳥」が題材としている、「幸福は近くにある」というテーマを形に成した姿です。まほやくルチルは、旅を終えた青い鳥のチルチルと重なりますね。この後の考察でも触れますが、もしかしたら、まほやくルチルは青い鳥のチルチルが成長した姿をイメージしているのかもしれません。

名前の由来

ここからは、ふんわりした考察になるので、そんな考えもあるんだな程度で読んでいただければ。また、ネタバレもありますのでご注意下さい。

ルチルのフルネームは「ルチル・フローレス」。このファーストネーム、ファミリーネームの由来について考察してみようと思います。

ファミリーネーム

まずファミリーネームの「フローレス」ですが、「青い鳥」の作中には1度もこの言葉は登場しません。もともとチルチルのファミリーネームも作中に登場しないため、まほやくでオリジナルのファミリーネームをつける必要があったのでしょう。では、フローレスとはどんな意味が込められているのでしょうか。

「青い鳥」でチルチル達の冒険に欠かせない、大きなダイヤモンドがついた青い帽子。これは度々、チルチル達の窮地を助けてくれるキーアイテムです。ダイヤモンドは品質が細かく分かれており、その中でも最高品質のダイヤを「フローレスダイヤ」と呼びます。このフローレスは「完璧な」という意味を持ちます。

宝石は細かい傷がついていたり、泡などの内包物(インクルージョン)を含んでいる場合がほとんどです。それが一切ない、完璧な透明度をもつダイヤを「フローレスダイヤ」と呼ぶのです。この「フローレスダイヤ」はとても希少で、宝石業界の人も見たことがないという人が大勢なんだとか。

ファーストネーム

ここで話をぶった切ってファーストネームの話に移ります。「ルチル」という名前は「青い鳥」のチルチルからきていると推測されますが、由来はそれだけではないかもしれません。なぜなら、原文(フランス語)の青い鳥と、まほやくではスペルが異なるからです。

青い鳥 :Tyltyl・Mytyl

まほやく:Rutile・Mitile

単に「チルチル」→「ルチル」に変更した為、都合上スペルが変更になったのかと思いましたが、ミチルも揃って変わっているため、もしかしたら意図的なのかもしれません。今のところ考察しているキャラクター達も、原案作品のキャラクターとスペルが一致していますので、それらも意図的である可能性を高めています。では、まほやくの「Rutile」にはどういった意味が込められているのでしょう。

「Rutile」で調べてみると、「ルチル」という宝石があります。このルチルは透明な水晶に、金色の針状の結晶が入ることがあり、その姿が美しいことで人気の宝石です。ちなみに、この美しい金の結晶ですが、美しくとも部類としては内包物(インクルージョン)に住み分けられます。

しかし、天然で採取されるルチルは黒や赤褐色など、透明なものは採取されません。透明なものは人工的に作り出された宝石なのです。そして、人工宝石であるルチルは、ダイヤモンドと同じ屈折率(金剛光沢)を持つため、ダイヤモンドの代用品とされていました。

ルチル06

名前の意味

ここまでの話をつなげてみると、「ルチル・フローレス」という名前は「完璧なルチル」。つまり、代用品としてではなく、ダイヤモンドに負けない輝きをもったルチルという意味を持つのです。ちなみに、宝石ルチルの語源はラテン語で「輝いている」という意味を持つ「rutilus」に由来します。ラテン語はまほやくの呪文にも使われたりと関係が深い言葉です。それを基準に考えると「ルチル・フローレス」という名前は「完璧な輝き」という意味を持つのです。

「青い鳥」のチルチルから成長した姿を思わせる、まほやくルチル。彼の姿は名は体を表すかのように「ルチル・フローレス」であるでしょう。はっきりとした確証はありませんが、名前の由来について考察してみました。

さいごに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

長かったですよね(笑)。本当にありがとうございます。

他にもミスラ&チレッタが「青い鳥」とどう関わっているのか、まほやくでオマージュされたエピソードなど語りたいと思いますが、今回の記事がえらく長くなってしまったので、また別の記事で考察していきます。

「青い鳥」はあらすじだけではわからない、現代人の心にぐっと刺さるメッセージを教えてくれる物語ですので、あなたもぜひ読んでみてくださいね。

それでは、また!

参考文献

青い鳥 – Google Books

L’oiseau bleu: Féerie en six actes et douze tableaux by Maurice Maeterlinck – 「青い鳥」フランス語原文

Jewelry宝石Mall – ルチルの特徴

 – ルチル基礎情報

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